
小学校生活のはじまりとともに歩み出す6年間。毎日の通学は、ご家族にとってもお子さまを見守る大切な時間です。特に夕暮れや雨の日は、まだ小さな体が車から気づかれにくくなることもあります。そんなとき、さりげなく力を発揮してくれるのがランドセルに備わった反射材です。ライトを受けてパッと光るその仕組みは、お子さまの存在を遠くからでも伝え、安心へとつなげてくれます。本記事では、反射材の役割や種類、配置の工夫、そして鞄工房山本のランドセルが大切にしている安全性について、やさしくご紹介します。
光るランドセルは必要?反射材の役割と注目の理由
「ランドセルって、どこが光るの?」「光るランドセルじゃないと心配かも…」
そんな声を受けて、近年ますます注目されているのが、反射材を備えた光るランドセルです。お子さまが通学される時間帯の安全性を意識する保護者の方が増えており、ランドセルに光る工夫があるかどうかが重要なチェックポイントとなっています。
なぜ今「光るランドセル」が求められているのか、その背景と安心につながるポイントを解説します。
子どもの通学と視認性
夕暮れの下校時間帯は、日差しが弱まったり雨や曇りで視界が悪くなり、体の小さなお子さまがドライバーから気づかれにくくなります。実際に警視庁がまとめた令和7年上半期の統計でも、午後4時から6時に小学生の交通事故が集中していることが示されています。
そんな状況でお子さまの存在を守るのが、ランドセルに備わった反射材です。光を受けて強く反射することで遠くからでも見つけてもらいやすくなり、事故を未然に防ぐ効果があります。毎日の通学に自然に取り入れられる安全対策として、ご家庭にとって心強い存在です。

ランドセルに使われる反射材とは?仕組みや種類を解説
ランドセルが「光る」といわれる多くの仕組みは、電池で発光するLEDライトではなく反射材です。反射材は車のライトなどを受けたときに、その光を強く元の方向に返す素材で、電池が不要で常に機能するのが特長です。一方、LEDは自ら発光する仕組みですが、電池切れやスイッチの切り忘れといった弱点があります。そのため、ランドセル本体に標準装備されているのは、視認性が安定している反射材です。

この仕組みは「再帰反射」と呼ばれ、光を受けた方向にそのまま戻すため、ドライバーは遠くからでも子どもに気づきやすくなります。反射材がない場合は視認距離が約30メートルほどですが、あると100〜130メートル先から確認でき、事故防止に大きな効果を発揮します。
ランドセルにはテープ状や鋲状の反射材が肩ベルトやかぶせ部分に使われるのが一般的です。種類にはガラスビーズ型やマイクロプリズム型があり、いずれもお子さまの安全を支える工夫です。
反射材の耐久性と経年変化について
射材は種類によって耐久性や経年変化に差があります。ガラスビーズタイプは小さなガラス球を樹脂に埋め込んだもので、コストが低く多く使われていますが、紫外線や雨水の影響を受けやすく、2〜4年ほどで反射力が弱まる傾向があります。
一方、マイクロプリズム型は樹脂内部に微細なプリズム構造を持ち、6年間の使用にも耐えられる高い耐久性が魅力です。ただし摩擦や押しつぶしによって表面の凹凸が摩耗すると、徐々に反射力が落ちていきます。
鞄工房山本のランドセルに使用している反射材は、6年間の使用に十分耐えうる素材を選んでいますのでご安心ください。実際に、ご兄弟でひとつのランドセルを12年間ご使用いただいたお話も伺いますが、反射材はとてもきれいな状態で保たれています。大きな経年変化はほとんどありませんが、汚れが付いた場合は反射力が弱まる傾向がありますので、柔らかい布で優しく拭き取りましょう。
また、ランドセル以外に反射するキーホルダーなどを購入される場合は、耐久性にも目を向けて選ぶことをおすすめします。雨や泥はねが付いたときは早めに水気を拭き取り、陰干しして乾かすことで劣化を防げます。こうした小さな積み重ねが、お子さまの六年間の安心を支えてくれるのです。

反射材の国際安全基準と認証マーク
反射材を選ぶときには、安全基準を満たしているかどうかを確認することが大切です。特にキーホルダーやベルトなどの反射グッズを購入する際には、認証マークがあるかどうかを目安にすると安心です。
国内ではJIS規格が代表的で、認証を受けた製品には「JIS」マークとともに認証番号や機関名が表示されています。これにより、雨や日光にさらされても一定の反射性能を維持できることが保証されます。
また、自転車部品協会が発行するBAAマークや、日本車両検査協会のVIAマークなど、団体独自の認証もあります。こうしたマークがある製品は、耐久性や安全性が検証されているため信頼できます。
一方で、模倣品や未対応の反射材は、ロゴだけをまねて番号や機関名が記載されていないケースも見受けられます。その場合、使用から1年以内に反射力が低下する例も報告されています。基準をクリアした製品を選ぶことが、お子さまの通学を守る第一歩です。
光るランドセルの選び方ガイド
ランドセルに反射材が備わっていることは、毎日を安心に導くとても大切なポイント。そんな安全性を重視しながらも、背負いやすさや使い心地にもこだわりたい。そんな声に応えるための選び方を、わかりやすくご紹介します。

どこに反射材があると安心?
たとえば、背面のみに反射材が付いている場合、後ろから来る車には効果的でも、横や前方からの視認性は十分とは言えません。横や前方からも視認されるよう、全方向を意識した配置が理想的です。
- 側面(大マチ)
- 交差点や路地から出てくる車、自転車に対して、子どもの存在をいち早く知らせることができます。夜道や雨の日のように視界が悪くなる環境でも、側面が光ることで動きのある存在として認識されやすくなります。
- 肩ベルト
- 身体の正面や左右からも見えやすく、ライトの光を受けやすい位置。前ベルトに反射材があると、真正面からでも光を反射しやすくなります。さまざまな角度からお子さまが見えやすくなることで、安全性がさらに高まります。
また、鞄工房山本で販売している「ランドセルカバー」は反射材つき、ランドセルのデザインを損なわない透明素材を使用しながら、お子さまの安全も守ります。
光の当たりやすさと配置の関係
反射材の効果を活かすには、「どこに配置されているか」が重要です。前ベルトや肩ベルトなど、体の正面や側面はライトが当たりやすく、見つけてもらいやすい部位です。加えて、動きにあわせて自然に光を反射するため、歩いている様子が認識されやすくなります。見た目に目立ちすぎず、でもしっかり光ってくれる。そんな実用性とさりげなさのバランスを意識して選ぶと、安心感のあるランドセルにつながります。
光るだけじゃない、ランドセルの選び方
6年間をともにするランドセルだからこそ、選ぶときに重視したいのは安全性だけではありません。 背負いやすさや軽さ、収納力、そしてサポート体制など、日々の使いやすさやお子さまの「好き」に寄り添った視点もとても大切です。
- 背負いやすさ
- 毎日の登下校を支えるランドセルだからこそ、背負いやすさは欠かせない要素です。背中にしっかりフィットする立体的な構造や、肩への負担を和らげるベルト設計など、体へのなじみやすさが重要です。成長期でも快適に使えるかをチェックしましょう。
- 軽さ(体感荷重)
- 総重量だけでなく、「実際に背負ったときにどう感じるか」が大切です。体にフィットして荷重が分散されていれば、数値以上に軽く感じられることも。お子さまの体格や歩く時間を考慮し、無理なく背負えるものを選びましょう。
- 容量と収納力
- 教科書だけでなく、タブレットや水筒、体操服など、現代の通学に必要な荷物はさまざまです。ランドセルのサイズやマチ幅、ポケットの位置などを確認し、日々の荷物が無理なく収まるかを見ておくと安心です。
- アフターサービス
- 6年間という長い使用期間を考えると、万が一のトラブルにも対応できるアフターサービスの内容は重要です。修理のしやすさやサポートの丁寧さなど、購入後も安心して使える体制が整っているかを事前に確認しましょう。(鞄工房山本の6年間無料修理サポート)
思い出を残す「ランドセルリメイク」という選択肢

卒業後のランドセルをリメイクして残すという選択も広がっています。ミニチュアやパスケースなど、思い出をかたちに変えることで、6年間をともにしたランドセルが家族の記念品として生まれ変わります。
反射材の配置で選ぶ!光るランドセルおすすめモデル
鞄工房山本のランドセルはすべて、デザインに自然になじむ反射材を採用しています。 その中でも特に人気を集めているモデルをピックアップして、「どこが光るか」「どんな特徴か」を軸にご紹介します。 それぞれ見比べながら、お子さまにぴったりの一品を選ぶ参考にしてみてくださいね。
〈すべてのモデル〉肩ベルトが光るモデル

お子さまの身体の正面や胸元は、前方から接近する車や自転車のドライバーにとって、もっとも視界に入りやすい位置です。暗がりのなかでもいち早く気づいてもらえるよう、鞄工房山本ではすべてのランドセルにこの反射鋲が標準装備。目立ちすぎないデザインで、フォーマル感のある見た目を損なわずに安全性をプラスしています。

香久山
1,380g前後 | 6色展開
84,900円
コンパクトなキューブ型で収納力バツグンの香久山。特徴的なフォルムにコバ塗り仕上げを組み合わせ、他にないシャープで構築的なスタイリングを実現しました。自由に選んでいただける豊富なカラーリングと、性別を問わないシンプルなデザインで展開しています。

リベルタ
1,380g前後 | 3色展開
89,900円
山本独自のデニム調牛革を使用。表面加工を施した天然皮革に、ヌメ革を組み合わせました。おしゃれでカジュアルなジーンズをイメージさせる、これまでにない斬新なランドセルです。
〈一部を除く多くのモデル〉側面(大マチ)も光るモデル

横断歩道を渡るときや歩道のないような道では、特に身体の背面や横から見える位置に高い視認性が求められます。側面の反射材がお子さまの動きに合わせてキラッと光ることで、人がいる!と認識されやすくなります。一部のランドセル(リベルタ、ユニ、ニュー・アンティーク、香久山)を除く、すべてのモデルの前締めベルトに反射テープを縫いあわせています。
暗い時間帯や雨の日の登下校でも、お子さまの動きにあわせて光が反射し、周囲に存在を知らせてくれます。

レイブラック
1,380g前後 | 6色展開
79,900円
男の子に一番人気のこだわりオールブラック仕様。かぶせの縁やステッチに使ったアクセントカラーが映える、アクティブなお子さまにぴったりなモデルです。

プリンセス・ラフィーネ
1,380g前後 | 9色展開
84,900円
女の子に一番人気のランドセル。その魅力は優雅さと華やかさを兼ね備えていること。ティアラのステッチと輝くクリスタルガラス。さらに両サイドにはお花のモチーフをあしらい、横からの表情もチャーミングに仕上げました。プリンセスに憧れる女の子にぴったりのランドセルです。
さらに安心&カスタマイズ | 反射材付きアイテム紹介
ランドセル本体に備わった反射材に加えて、さらに安心をプラスできるカスタマイズアイテムも人気を集めています。とくに「反射材付きランドセルカバー」や「反射シール」は、視認性を高めながら、お子さまの個性や使い方に合わせて選べるのが魅力。
反射材付きランドセルカバーの特徴と選び方

ランドセル本体の反射材に加えて、より高い視認性を求める方に「反射材付きランドセルカバー」をご用意しています。 鞄工房山本の反射材付きカバーは、透明素材のふちにしっかりと反射材を縫い込んだ仕様。お子さまがランドセルを背負うと、背面全体をぐるりと囲むように光を反射する設計です。 クリア部分のPVC素材は防水性・耐久性にも優れており、毎日の使用でも安心してお使いいただけます。
▼ランドセルカバー(反射材付き)牛革・人工皮革ランドセル向け 詳細はこちら
▼ランドセルカバー(反射材付き・多層オレフィン)コードバンランドセル向け 詳細はこちら

人気の反射材付きカバー・色バリエーション
鞄工房山本のランドセルカバーは、安全性だけでなく、選べる自由さも魅力のひとつ。 コードバン用はブルー・ブラック・ブラウン・ピンクの全4色、牛革・人工皮革用はラベンダーやベージュ、ライトグレーが加わり、選べる幅が広がります。 本体のデザインを隠さず、反射材でぐるりと囲むように光る設計で、安全とおしゃれを両立できるアイテムです。季節や気分で色を変えて着せ替えを楽しんだり、ごきょうだいで色を分けて使うなど、さまざまな楽しみ方をみつけてみてくださいね。

反射シールでもっと手軽に対策
もっと気軽に反射材を取り入れたい方には、「反射シール」もおすすめです。貼る位置を自由に選べる上、デザインやカラーも豊富なので、お子さまの好みに合わせてカスタマイズできます。ランドセルの側面やかぶせ(フタの部分)など、光を受けやすい場所に貼れば、手軽に安全性を高めることができます。暗くなる時期だけ貼ったり、学年が上がってカバーを外した後も、必要に応じて使い分けられるのも嬉しいポイント。お子さまの「自分で選びたい」という気持ちにも柔軟に応えられそうです。
光るランドセルのまとめ
お子さまが背負うランドセルは、学びの道をともに歩む相棒であると同時に、安全を守る心強い存在でもあります。光を受けて反射する仕組みは、ご家族の目には見えにくいかもしれませんが、ドライバーにとっては大切なサイン。
鞄工房山本のランドセルは、肩ベルトや側面に反射材を取り入れ、デザインの上品さを保ちながら6年間をやさしく見守ります。さらに、反射材付きカバーやシールを組み合わせれば、季節や気分に合わせて工夫することも可能です。安全性だけでなく背負いやすさやデザイン性も含めて、ご家族で「これからをともに歩みたい」と思える一品を選んでいただければ幸いです。