
6年間の思い出がたくさん詰まったランドセル。「思い出はあるけれど、処分はどうしたらいい?」——そんなお気持ちをお持ちの方も多いのではないでしょうか。本記事では、自治体での処分方法から、不用品回収やリサイクル、寄付、リメイク、そして供養まで、ランドセルの手放し方を幅広くご紹介します。ご家庭の想いや環境への配慮も大切にしながら、ランドセルとのお別れにやさしく寄り添える方法を一緒に考えてみましょう。
ランドセルの処分方法は?基本から詳しく解説

使い終わったランドセルは処分するという方法と、寄付や販売で必要な方に譲る方法、リメイクをしてランドセルに新しい役目を与え、思い出と一緒に手元に残すという方法があります。どの方法でもメリット・デメリットがあるので、自分に一番最適な方法を検討していただけるよう、それぞれの方法について、費用やメリット・デメリットを表で簡単にご紹介致します。
処分方法 | 費用 | メリット | デメリット |
自治体回収 | 0円~200円程度 | ・手軽に処分できる | ・思い出が残らない ・費用がかかる場合がある ・もったいないという思いが残る |
不用品回収業者 | 10,000円程度~ | ・まとめて処分できる | ・思い出が残らない ・費用がかかる ・もったいないという思いが残る |
フリマ・リサイクルショップに販売 | 0円~(送料や販売手数料は必要になりますが、売上金を得ることができます。) | ・お金に換えられる ・必要な人に譲ることで資源を有効活用できる | ・状態が悪くない場合に限られる ・販売の手間がある ・販売できるまで保管する必要がある |
知人・友人に譲る | 0円 | ・必要な人に譲ることで資源を有効活用できる ・費用がかからない | ・状態が悪くない場合に限られる検品 ・メンテナンスの手間がある ・必要な人を見つけるのが難しい |
寄付 | 送料等の寄付金(2,500円程度) | ・社会貢献につながる ・必要な人に譲ることで資源を有効活用できる | ・手続き・検品・メンテナンスの手間が必要 ・費用がかかる ・状態が悪い場合は受け付けてもらえない |
リメイク | 5,000円~30,000円程度 | ・手元に思い出を残せるものを ・大事にする価値観がうまれる | ・費用がかかる |
供養 | 10,000円~30,000円程度 | ・きちんとお別れできる | ・手間と費用がかかる |
ランドセルの処分前に確認すべき3つのポイント
上記でご紹介した様々な方法も、ランドセルの状態によって選択できない場合もあります。ランドセルを処分する前に、以下の3つのポイントを確認しましょう。
- ランドセルの状態を確認する
ランドセルの傷や汚れ、破損具合をチェックしましょう。特に、肩ベルトやフラップの端、大マチ、時間割入れなどにダメージがあることが多いので、綺麗そうに見えても一度は必ず注意して確認しましょう。
再利用可能な状態であれば、寄付や販売の選択肢もあります。寄付や販売を行う際は、綺麗にメンテナンスも必要となります。リメイクをお考えの方は、リメイクをお願いするメーカーの条件に合致している必要がありますので、確認をしてみましょう。
状態確認を怠ると思わぬトラブルに繋がることもあるので、注意が必要です。 - 付属品の有無を確認
新品でランドセルを購入したときについてきた同梱物や特典など、付属品が揃っているか確認しましょう。保証書は、保証期間内でもファーストオーナーでない場合は保証対象にならない場合もあるので、注意が必要です。
買取やフリマサイトでの販売を考えている場合、付属品があると価値が上がることがあるので、ぜひチェックしましょう。 - 個人情報を消去する
ランドセルに名前が刻印されている場合、シールを貼るか、刻印を削るなどして、個人情報が分からないようにしましょう。
ランドセルの素材による処分方法の違い

革製のランドセルは、ほとんどの自治体で可燃ごみとして処分可能ですが、金具部分は不燃ごみとして分別が必要です。サイズによっては粗大ごみに分類されることもあるので、自治体のルールを確認しましょう。
人工皮革も可燃または不燃ごみとして扱われますが、焼却時に有害物質が発生するリスクがあるため、分別ルールに注意が必要です。
布製やリサイクル素材のランドセルは可燃ごみで出せる場合が多いものの、素材によっては不燃や資源ごみになることもあります。
環境面では、天然皮革や布製の方が分解性に優れ、人工皮革は長期的な環境負荷が懸念されています。
金具や装飾パーツの取り扱い方
金具や装飾パーツは、処分前にできるだけ外すのが基本です。チャームは指や糸を使って押し出すように外し、フック類はラジオペンチで開いて取り外します。縫い付けられた金具はリッパー(糸切り)で縫い目をほどいて外すことも可能です。
外しにくい場合は無理をせず、メーカーのアフターサポートを利用するのも一つの方法。金属部分は焼却施設では処理できないため、自治体のルールに従って分別しましょう。
地域別のルールと確認方
自治体ごとにランドセルの処分ルールは異なります。 「〇〇市(お住まいの地域)」「ランドセル」「ごみ」と検索すると、ごみの区分が出てきます。粗大ごみとなるのは、「一辺の長さが30cm以上の場合」としている自治体が多いようですが、手数料一覧で「ランドセル」と検索しても、該当しない場合があります。その場合は、「その他」の項目からサイズで手数料を算出するか、自治体に直接問い合わせてみてください。ご参考までに鞄工房山本の店舗がある自治体で確認をしてみました。
地域 | 分別区分 | 収集方法 | 費用 | 備考 |
奈良県橿原市 | 可燃ごみ(指定(大:45L)のゴミ袋に入るもの) | 指定のゴミ袋に入れて、可燃ごみの日にゴミ捨て場に持っていく | 0円 | |
東京都中央区 | 粗大ごみ(一辺の長さが30cm以上の場合、鞄(スーツケース)と申請してください。) | 事前申込をして手数料を支払い、回収日に指定場所へ持って行く | 200円 | 1辺の長さが最大30cmの場合、可燃ごみとして出せます。 |
大阪府大阪市 | 粗大ごみ(一辺の長さが30cm以上の場合) | 事前申込をして手数料を支払い、回収日に指定場所へ持って行く | 200円 | 1辺の長さが最大30cmの場合、可燃ごみとして出せます。 |
神奈川県横浜市 | 可燃ごみ | 指定のゴミ袋に入れて、可燃ごみの日にゴミ捨て場に持っていく | 0円 |
ランドセルの処分方法6選|自治体回収から買取まで

ここでは、ランドセルの主な処分方法を詳しく紹介します。それぞれの方法で費用に違いがあったり、メリット・デメリットがあるので、ご自分にあった方法を選択できるよう、一つずつ丁寧に確認をしてくださいね。
自治体回収
- 特徴: ごみとして廃棄する最も手軽に処分できる方法です。
- 費用: 0円~ 200円程度
- メリット: 可燃ごみであれば申し込みも不要で、粗大ごみの区分でも申し込みをすれば簡単に廃棄可能。
- デメリット: 思い出が残らない、手数料が必要な場合もある
粗大ごみとして廃棄する場合の一般的な申し込み手順
- 自治体のホームページから申し込み
- 「〇〇市(お住まいの地域)」「ランドセル」「ごみ」と検索します。
- 可燃ごみの区分であれば申込みは不要ですが、粗大ごみとして廃棄する必要がある場合は、回収の申し込みをします。
- 廃棄に必要な手数料を確認します。
- 手数料を支払う
手数料を支払う方法は主に2つあります。- 手数料券を購入。郵便局、スーパーマーケット、ドラッグストア、市役所、コンビニエンスストアなどで購入することができますが、自治体にもよるので確認が必要です。
- キャッシュレス決済。WEB上でバーコード決済やクレジットカードで料金を支払うことが可能な自治体もあります。
- 回収日に粗大ごみシールを貼って指定場所へ
- 手数料券を購入した場合は、シールをランドセルに貼り付けます。
- キャッシュレス決済で支払った場合は、自宅にある紙などに受付番号を記入してランドセルに貼り付けます。
- 収集完了
- 収集日の指定時間までに、指定場所にランドセルを持っていきます。
- 通常のゴミ捨て場とは異なる場合がありますので、事前に必ず確認をしましょう!
自治体によって異なる分別方法と注意点
ランドセルのごみ分別ルールは自治体によって異なります。以下のように、処分方法や注意点は地域ごとに違いがあります。
自治体 | 分別ルール・特徴 |
---|---|
東京都新宿区 | 30cm以上は粗大ごみ扱い。事前申込が必要で有料。 |
横浜市 | 可燃ごみ扱い。金具の分別が推奨され、大きさによっては粗大ごみになる可能性あり。 |
神戸市 | 可燃または不燃ごみ。金具の外しにくさによって分類が変わる。 |
分別や処分方法、手数料、収集日などは事前確認が大切です。お住まいの自治体の「ごみ分別ガイド」や「ごみ情報ダイヤル」、公式サイトで「ごみ+自治体名+分別」などと検索すると、必要な情報にたどり着けます。

不用品回収業
- 特徴: ランドセル以外のごみと一緒に回収可能
- 費用: 10,000円~
- メリット:不用品を一気にまとめて処分できる
- デメリット: 費用が高め、思い出が残らない
不用品回収業者に引き取ってもらう場合、他のごみと一緒に回収してもらうことが可能です。料金は不用品の量によって約10,000円~200,000円など様々です。部屋やお家をまるまる綺麗にしたい!とお考えの方にはおすすめですが、ランドセルのみを処分したい方には割高になってしまう処分方法になります。
参考: https://weddingshowcase.jp/osusume/yuryo-gyousha/ (最終閲覧日:2025年3月7日)
業者選びで確認すべきポイント
不用品回収業者には「単品回収」や「軽トラック積み放題パック」など、料金体系が異なるプランがあります。希望に合ったプランを選ぶために、見積もり時にサービス内容をよく確認しましょう。
特に大切なのが「一般廃棄物収集運搬業許可」の確認です。これがない業者は違法営業の可能性があるため、許可証や番号をホームページや見積書で必ずチェックしましょう。
「無料」や「格安」と強調する業者の中には、後から高額請求をする悪質な例もあります。突然訪問して契約を急がせるような営業も避けましょう。安心できる業者を選ぶために、必ず複数社を比較検討することが大切です。
料金相場と予約の流れ
ランドセルの回収費用は地域やプランにより異なります。
- 単品回収:都市部では1,000円前後、地方は500〜1,000円程度
- パック制:軽トラック積み放題で9,900〜16,000円が相場
出張費や階段作業、特殊搬出には追加費用がかかることもあるため、見積もり時には料金の内訳や追加費用の有無をしっかり確認しましょう。
予約は「問い合わせ→見積もり→確認→回収→支払い」という流れが一般的です。

フリマサイト、リサイクルショップで売却
- 特徴: まだ使えるランドセルを売却
- 費用: 0円(出品手数料と送料がかかりますが、売上金でまかなえることが多いです。)
- メリット: お金を得ることができる
- デメリット: 販売の手間がかかる、思い出が残らない
フリマサイトで販売する場合、自分で検品やメンテナンスをして販売することになります。ランドセル全体の傷や傷みをチェックする際、主なチェックポイントは以下の通りです。
出品前のチェックポイント
- かぶせ:傷や汚れが多くみられる部分です。特にかぶせの縁は曲げ伸ばしが多く擦れることも多いので、ひび割れしやすい部分になります。
- 大マチ:ランドセルの一番大きなスペースでたくさんものを入れる場所です。ランドセルに座ったり、上下から強い力をかけると折れたり曲がったりすることがあります。大マチの縁は、ものをよく出し入れするため擦れていることがあります。
- 肩ベルトの汚れ:重量が特にかかる部分で、汗をかきやすい部分でもあり、汚れていることもあります。また、成長によってベルト穴をずらすことで伸びていることがあります。
- 錠前・ベロ:ランドセルのかぶせを留める所です。ベロもよく動く部分なのでシワや傷があることが多くあります。錠前がきちんと機能して留められるか確認が必要です。
- 背クッション:汗をかきやすい部分ですので、汚れていることもあります。
- 内装:内装では時間割入れの破けや汚れ、底板を外したときにほこりなどが溜まっていないか、私物を入れたままにしていないか確認してみてくださいね。
高く売るためのコツと写真撮影のポイント
高く売るには、まず外観を整えることが大切です。汚れを落とし、専用クリームで小傷を補修しておきましょう。
撮影は日中の自然光で、正面・背面・内側・細部まで複数角度から撮影。スレや傷もアップで撮ると信誠実さが伝わります。
商品説明には「メーカー名、型番、カラー、素材、サイズ、重さ、購入時期、使用年数、付属品の有無」を丁寧に記載しておくと信頼度も増します。
軽さや耐久性、人気ブランドであることなど、購入者のメリットも忘れずに明記しましょう。
人気のフリマアプリ・サイト比較
ランドセルを手放す際、少しでも有効活用したいと考える方にとって、フリマアプリやオークションサイトは心強い味方です。それぞれに特長があり、目的に合わせて使い分けることで、より納得のいくお取引ができます。
サービス名 | 手数料 | 特徴 |
メルカリ | 10% | 国内最大の利用者数。匿名配送・集荷が便利。出品数も豊富で売れやすい。 |
ラクマ | 6%+税 | 手数料が安く、楽天ポイントが使える。売上金の即日受け取りも可能。 |
ヤフオク | 8.8%〜10% | オークション形式で高値落札も狙える。補償制度も整っている。 |
「早く売りたい」ならメルカリ、「手数料を抑えて利益を重視したい」ならラクマ、「希少モデルで高額売却を狙いたい」ならヤフオクがおすすめです。ご家庭の方針やお子さまとの相談で、最適なサービスを選んでみてください。
寄付

- 特徴: ランドセルを必要としている方に寄付する
- メリット: 社会貢献につながる、お子さまにも社会貢献の意識が芽生える、エコ
- デメリット: 寄付金や送料を負担する必要がある場合がある、状態が悪いものは受け付けてもらえない場合がある
国内外たくさんの団体で、使い終わったランドセルの寄付を受け付けています。特に海外では、ランドセルは教材が不足している地域の子どもたちに届けられ、教科書などを運ぶ重要なツールになっており、世界の子どもたちが学校生活を送る助けとなっています。ランドセルの寄付をご家庭で考えることで、困っている子どもたちを助けることができ、お子さまの社会貢献や国際的な視点を養うことにも繋がります。
➡ 詳しくはこちらの記事をご覧ください。
リメイク

- 特徴: 使わなくなったランドセルを、これからも使えるお財布やペンケース、インテリアとしてもかわいいミニチュアランドセルなどに変えることができる
- メリット: 思い出を形に残せる、新しい用途で有効利用できる、ものを大切に使う価値観が身につく
- デメリット: 費用がかかる、ダメージが大きすぎるものはリメイクできない場合がある
リメイクができる品目はリメイク受付業者によって様々です。ランドセルの革は6年間安心して学校生活が送れるよう、丈夫なものを使用しているので、リメイクで、卒業後も使えるお財布やペンケースに作り変えるという選択肢もあります。
鞄工房山本では、現在は自社のコードバン・牛革のランドセルのみリメイクを受け付けており、ラインナップは、パスケース・名刺入れ・ミニチュアランドセル・ペンケース・タブレットケース・ミニ財布・時計です。
他にキーケースやキーホルダー、写真立てなどが作れる業者もあります。
鞄工房山本のリメイクラインナップもこれから増える可能性もありますので、ぜひチェックしてくださいね。
➡ 鞄工房山本のリメイクの詳細はこちら
供養
- 特徴: 神社やお寺でお焚き上げ
- メリット: きちんとお別れできる
- デメリット: 費用と手間がかかる
全国に、お守りや御札だけでなく、思い入れのある品の供養を行なっている神社・お寺があり、ランドセルの供養やお焚き上げを受け付けているところもあります。お近くで供養やお焚き上げを希望する場合は、寺社に問い合わせをしてみてくださいね。
お近くの寺社が通年で供養を受け付けていない、ランドセルの供養に対応していない場合は、ネットと郵送でランドセルを受け付けてくれる寺社が便利です。「日本三大稲荷」の一つに数えられる祐徳稲荷神社では、通年で郵送での供養・お焚き上げを受け付けており、公式サイトから「お焚き上げキット」を購入しランドセルを神社に送るだけで、最短1.5ヶ月で供養してくれます。
申し込み手順
- 公式サイトから「お焚き上げキット」を購入する
- 「お焚き上げキット」は多くのサイズがあり、用途によって選ぶことが可能です。ランドセル1個であれば、「ボックスタイプ(100)」のキットで7,480円で依頼可能です。
- 可燃、不燃に関わらず引き受けていただけますので、ランドセルそのまま送ることができます。
- 規定サイズ内なら箱に入る分だけ何点でも引き受けていただけるので、お守りや御札、その他に供養してもらいたいものがあれば一緒に送ることもできます。
- お焚き上げキットが自宅に届く
- 箱にランドセルを詰めて神社に送る
- 箱は自宅にあるものを使用します。輸送時に破損しなければ、新品の箱でなくとも問題ないそうです。
- 神社でご祈祷・お焚き上げが行われる
- お焚き上げ完了後、「お焚き上げ証明書」と「ご祈祷動画」がメール(または郵送)で届く
参考:https://otakiagejinja.com/media/272 https://otakiagejinja.com/?utm_source=media&utm_medium=text&utm_campaign=272(最終閲覧日:2025年3月7日)

ランドセルの処分費用の相場と節約術
これまでご紹介してきた、処分方法ではランドセルを処分することでお金に変えられるリサイクルショップ・フリマサイトへの出品から、ゴミとして廃棄する自治体回収、お金をかけて手放す不用品回収・供養、違うものへと生まれ変わらせるリメイクをご紹介してきました。それぞれ個人にあった方法をお選びいただければと思いますが、節約という面でのオススメ3選をご紹介します。
- フリマサイト・リサイクルショップで販売(~+4000円程度)
販売する場合、検品・メンテナンスの手間はかかりますが、お金に変えることができます!状態がよく、5000円で販売できた場合、送料と販売手数料が約1,000円だとすると4,000円利益を出すことができます。
傾向としては、リサイクルショップに出すより、フリマサイトで販売するほうが高く売れる場合が多くなります。 - 自治体回収に出す(-200円~±0円)
自治体で可燃ごみとして集めてくれる場合は無料になります。粗大ごみになる場合は200円程度必要になる場合もあるので、自治体のWEBサイトを確認してみてくださいね。 - リメイクする(-30,000円~-5000円)
リメイク費用はかかりますが、思い出のランドセルを手元に残すことが出来るうえ、別の用途で使うことが出来ます。お財布やペンケースを買うことを考えれば、費用がかかるのはプラスマイナスゼロに近いかもしれません。
不用品回収は他のものとまとめて処分をしたいときは、ほかの選択肢と比べてお得になることもありますので、捨てたいものが多いときには選択肢にいれると節約につながることもあります。
無料で処分する方法はある?
ランドセルを費用をかけずに手放したいときは、思い出を大切にしながら、新たな役割へとつなげる方法を選んでみましょう。
- 自治体の通常回収を利用する。30cm未満であれば可燃ごみとして無料回収できる自治体もあります。
- ご兄弟や地域のお子さまに譲る。使い込まれたやさしい風合いが、誰かの新たな通学のお供になるかもしれません。
- ジョイセフやワールドギフトなど、支援団体への寄付。送料はかかる場合もありますが、遠くの国の子どもたちに喜ばれることも。
- 地域の「ランドセル交換会」や「譲渡会」で直接手渡すのもおすすめです。
使い終えたランドセルが、また誰かの希望になる。そんなあたたかな選択肢、ぜひご検討ください。
コストを抑えるためのアドバイス
ランドセルの処分費用をできるだけ抑えるには、いくつかの工夫が役立ちます。
たとえば、3〜4月の繁忙期を避けて依頼することで、回収費が安くなるケースもあります。業者によって価格差が大きいため、2〜3社以上から見積もりを取り、比較することが大切です。
ランドセル単品での依頼は割高になるため、学習机や本棚などの不要品とまとめて回収を依頼すると割安になる傾向があります。
奈良県橿原市では、サイズによって可燃ごみとして無料処分できた事例も。フリマアプリで5,000円で売却し、送料・手数料を差し引いても4,000円以上の利益となった事例もあります。

まとめ
ランドセルの手放し方は「捨てる」だけではありません。販売して次に使ってくれる人へ渡したり、寄付して遠くの子どもたちを支えたり、リメイクで思い出を形に残したり。お焚き上げで感謝の気持ちを込めて見送るという選択肢もあります。
それぞれの方法にかかる費用や手間、得られる満足感は異なりますが、大切なのはご家族の想いに合った方法を見つけること。ランドセルとのお別れを、心あたたまるものにしてみてください。