
小学校を卒業して使わなくなったランドセルは、国内外の支援団体などを通じて寄付できます。まだ使える状態であれば、次の子どもたちの通学や学習に役立ててもらえる可能性があります。
一方で、「6年間使ったランドセルでも寄付できる?」「キズや汚れがあっても大丈夫?」「どこに寄付すればいい?」と気になるご家族もいらっしゃるでしょう。
この記事では、ランドセルを寄付する際の注意点や寄付先7団体の特徴、寄付方法をわかりやすく解説します。実際に男の子が6年間使ったランドセルを寄付されたご家族の体験談や、卒業後のランドセルを保管・リメイクする方法もあわせてご紹介します。
この記事でわかること
- ランドセルを寄付できる条件と、寄付する前の注意点
- 男の子が6年間使ったランドセルを寄付した実例
- ランドセルの寄付先7団体の特徴と寄付方法
- 卒業後のランドセルを寄付・保管・リメイクする方法
ランドセルは卒業後に寄付できる?

小学校を卒業して使わなくなったランドセルは、国内外の支援団体などを通じて寄付できます。まだ使える状態であれば、次の子どもたちの通学や学習に役立ててもらえる可能性があります。
ただし、寄付できるランドセルの状態や素材、受付方法は団体によって異なります。寄付する前に条件を確認し、ご家族の希望に合った寄付先を選ぶことが大切です。
寄付したランドセルはどこへ届く?

寄付されたランドセルは、主に海外の子どもたちへの教育支援や、国内での再利用などに活用されています。
海外では、アフガニスタンや東南アジアの国々など、支援団体が活動する地域の子どもたちに届けられる例があります。学校へ通う際に教科書やノートを持ち運ぶかばんとして、ランドセルが役立てられています。
国内でも、まだ使えるランドセルの再利用や、支援を必要とする方への物品提供につながる取り組みがあります。
ただし、寄付先によって活動地域や活用方法は異なります。また、集まったランドセルが必ずしもすべて直接子どもたちに届けられるとは限りません。寄付先を選ぶ際は、どのような方法で活用されるのかも確認しましょう。

海外の子どもたちへの教育支援に活用される事例
ランドセルの寄付は、子どもたちが安心して学用品を持ち運べるよう支援する取り組みのひとつです。
例えば、国際協力NGOジョイセフが実施する「思い出のランドセルギフト」では、日本で役目を終えたランドセルをアフガニスタンの子どもたちに届けています。2004年から続く活動で、特に女の子の就学を支える取り組みとして知られています。
また、NPO法人JIYUでは、フィリピンやカンボジアなどで、支援品を現地の子どもたちへ直接手渡す活動が行われています。
ランドセルを寄付することは、まだ使えるものを再び活用するだけでなく、遠く離れた地域の子どもたちの学びを支えることにもつながります。
参考:ジョイセフ「思い出のランドセルギフト」
参考:NPO法人JIYU
ランドセルを寄付する前に確認したいこと
ランドセルを寄付する前には、使用できる状態かどうか、寄付先の受付条件、送料や寄付金の有無を確認しましょう。
6年間使ったランドセルは、見た目に多少のキズや汚れがあっても、まだ十分に使える場合があります。一方で、使用に支障がある破損や大きな汚れがある場合は、寄付を受け付けてもらえないこともあります。
ランドセルの状態を確認する
まずは、次のお子さまが安全に使用できる状態かどうかを確認しましょう。
確認しておきたいのは、以下のような部分です。
- 肩ベルトや背カンに破損がないか
- 錠前や金具が正常に動くか
- かぶせや本体に大きな破れがないか
- 内側に大きな汚れや傷みがないか
- 記名や寄せ書きなどが受付条件に抵触しないか
ランドセルの状態について判断に迷う場合は、発送前に寄付先の団体へ確認すると安心です。
また、ポケットの中などに、お子さまの名前が書かれたものや私物が残っていないかも確かめておきましょう。
男の子が6年間使ったランドセルも寄付できる?

男の子が6年間使ったランドセルも、まだ使用できる状態で、寄付先の条件を満たしていれば寄付できます。毎日の通学でたくさん使ったランドセルだからこそ、卒業後も役立てられるか気になるご家族もいらっしゃるでしょう。
鞄工房山本では、実際にランドセルを寄付された東京都のシュンくんと、そのご家族を取材しました。
シュンくんは、6年間、紺色のランドセルを愛用。高学年になると、教科書や体操服だけでなく、好きな本もたくさん詰め込み、ランドセルはいつも荷物でいっぱいだったそうです。荷物が多い日には、ふたを押さえながら閉めることもあったといいます。
卒業後、お父さまが「まだ使える状態のものを有効に使いたい」と考え、寄付を提案されました。そして、ジョイセフを通じてアフガニスタンへランドセルを寄付されました。
シュンくんのように、6年間毎日使ってきたランドセルが、卒業後に別のお子さまのもとで役立てられることもあります。
ただし、寄付の可否はランドセルの状態や団体の受付条件によって異なります。金具や肩ベルトなども含めて確認し、寄付先の条件を満たしているか確かめましょう。
寄付先の受付条件と費用を確認する
寄付先によって、受け付けているランドセルの状態や素材、申し込み方法が異なります。また、発送時の送料に加えて、海外輸送費などの寄付金が必要となる場合もあります。
確認しておきたいのは、主に次の3点です。
- 受付条件:素材・状態・記名の有無などに制限はないか
- 寄付方法:申し込みが必要か、直接発送できるか
- 費用:送料や寄付金、専用キットの料金が必要か
受付期間が限られている場合もあるため、発送前に必ず各団体の公式サイトで最新情報を確認しましょう。

ランドセルの寄付先7団体と寄付方法
ランドセルを寄付できる団体は複数ありますが、活動内容や申し込み方法、必要な費用はそれぞれ異なります。
ここでは、ランドセルの寄付に取り組む7団体について、特徴と寄付方法を比較できるようにまとめました。
| 団体名 | 活動の特徴 | 寄付方法の概要 |
|---|---|---|
| ジョイセフ | アフガニスタンの子どもたちへの教育支援 | 受付条件を確認し、海外輸送経費を寄付して指定先へ発送 |
| ワールドギフト | 国内外での物品の再利用・支援 | 物品寄付を申し込み、案内に沿って費用の支払いと発送を行う |
| リボーンプロジェクト | 不用品の再利用を通じた支援 | 段ボールや専用キットなどを利用して発送 |
| JIYU | 海外の子どもたちへの支援品の手渡し | 受付条件を確認して申し込み、案内に沿って発送 |
| エコトレーディング | 寄付品の再利用による社会貢献 | 対象品を確認し、梱包して指定先へ発送 |
| 国際子供友好協会 | 海外の子どもたちへの物品支援 | 受付条件を確認し、指定先へ発送 |
| セカンドライフ | 物品の再利用や国内外での支援 | 申し込みと料金の支払い後、指定方法で発送 |
※上記は各団体の取り組みと寄付方法の概要です。受付状況、費用、発送方法などは変更される場合があります。寄付の前には必ず各団体の公式サイトで最新情報をご確認ください。(2026年10月9日現在)

ランドセルを寄付する基本的な流れ
寄付の手続きは団体によって異なりますが、おおむね次の流れで進めます。
- 寄付先を選ぶ
活動内容や受付条件を確認し、ご家族の希望に合う団体を選びます。 - ランドセルの状態を確認する
破損や汚れ、金具の動作などを確認し、必要に応じて汚れを拭き取ります。 - 申し込み・費用の確認をする
寄付先の案内に従って申し込み、送料や寄付金などを確認します。 - ランドセルを梱包・発送する
ポケットの中身を確認し、団体が指定する方法で発送します。
団体によっては事前申し込みが不要な場合や、専用の発送キットを利用する場合もあります。手続きの詳細は、上の表にある各団体の公式サイトをご確認ください。
寄付先の活動報告を確認する方法

寄付先を選ぶ際は、ランドセルがどのように活用されるのか、活動内容を確認することも大切です。
多くの支援団体では、公式サイトやSNSなどで活動報告を公開しています。ランドセルを届けた地域や、現地での配布の様子などが紹介されていれば、寄付したあとの活用方法を知る手がかりになります。
信頼できる寄付先を選ぶポイント
寄付先を検討するときは、次のような情報を確認するとよいでしょう。
- 団体の活動目的や支援内容が明確に掲載されているか
- ランドセルの受付条件や寄付方法がわかりやすく案内されているか
- 寄付金や送料などの費用が明示されているか
- 活動報告や支援実績が公開されているか
- 問い合わせ先が確認できるか
公式サイトの情報を参考に、ご家族が納得できる団体を選ぶことが大切です。

卒業後のランドセルはどうする?寄付・保管・リメイクの3つの選択肢
卒業後のランドセルには、寄付・保管・リメイクという3つの選択肢があります。
まだ使えるランドセルを次のお子さまへ役立てる方法もあれば、6年間の思い出として残す方法もあります。ランドセルの状態や、お子さま・ご家族の気持ちに合わせて選びましょう。
| 選択肢 | おすすめの考え方 |
|---|---|
| 寄付 | まだ使えるランドセルを、次の子どもたちに役立てたい |
| 保管 | ランドセルを元の形のまま残しておきたい |
| リメイク | 思い出を残しながら、日常で使えるものにしたい |
寄付する|次の子どもたちに使ってもらう
ランドセルがまだ使える状態であれば、寄付を通じて次の子どもたちに活用してもらうことができます。
6年間使ったランドセルを手放すのは少し寂しく感じるかもしれませんが、別の場所で再び役立ててもらえることも、卒業後の使い道のひとつです。
寄付する際は、ランドセルの状態と寄付先の条件を確認し、ご家族で相談して決めるとよいでしょう。
保管する|6年間の思い出をそのまま残す
ランドセルをすぐに手放さず、思い出として保管する方法もあります。
入学の日に初めて背負った姿や、毎日の通学の記憶が詰まったランドセル。卒業後も元の形のまま残しておけば、いつかご家族で小学校生活を振り返るきっかけになるかもしれません。
保管する際は、表面や内側の汚れを落とし、十分に乾燥させてから、湿気や直射日光を避けた場所に置きましょう。長期間しまったままにせず、ときどき状態を確認することも大切です。
リメイクする|思い出を日常で使える小物に

ランドセルの思い出を残しながら、これからも身近で使いたい場合は、リメイクという方法があります。
ランドセルの素材やパーツを利用し、財布やパスケース、ペンケースなどの小物に作り替えることができます。ランドセルの姿を小さく再現したミニチュアランドセルなら、思い出を形として残すこともできます。
鞄工房山本では、牛革・コードバンに加え、2026年から人工皮革のランドセルもリメイクの対象となりました。ただし、素材の劣化やランドセルの状態によっては、お受けできない場合があります。
リメイクは受付期間を設けて実施しているため、対象商品や受付状況については公式ページでご確認ください。
また、実際にリメイクされたご家族のお声もご紹介しています。ランドセルをどのような形で残したいか迷われている方は、ぜひご参考になさってください。

ランドセルの寄付についてよくある質問

ランドセルはいつ寄付するのがおすすめですか?
ランドセルの寄付は「卒業後すぐ(3~4月)」や「夏休み前(6~7月)」が特におすすめです。卒業直後なら状態が良いまま次の利用者に届けやすく、夏前は海外輸送や国内配布の準備が進めやすい時期。多くの団体は通年受付を行っていますが、キャンペーン期間などは異なるため、公式サイトやSNSで最新の募集状況を確認すると安心です。事前に寄付条件や送料負担の有無もチェックしましょう。
ランドセルの寄付にはお金がかかりますか?
寄付先によっては、送料や海外輸送経費、寄付金などが必要です。
費用の仕組みは団体ごとに異なるため、申し込み前に送料の負担や寄付金の有無、金額を確認しましょう。
ランドセルの寄付は税金の控除対象になりますか?
ランドセルなどの物品を寄付しただけでは、一般に寄附金控除の対象にはなりません。
一方、寄付先への金銭の寄付については、団体の認定状況や寄付の内容など、所定の要件を満たす場合に控除の対象となることがあります。
控除の対象となるかどうかは、寄付先の案内や税務署などでご確認ください。

ランドセルの寄付についてまとめ
小学校を卒業したあとのランドセルは、まだ使える状態であれば、国内外の支援団体などを通じて寄付できます。6年間使ったランドセルでも寄付された実例がありますが、受け付けてもらえるかどうかは、ランドセルの状態や寄付先の条件によって異なります。
寄付を考える際は、肩ベルトや金具などに破損がないかを確認し、各団体の活動内容や寄付方法、送料・寄付金の有無を調べておきましょう。
また、卒業後のランドセルには、寄付するほかにも、思い出として保管したり、財布や小物にリメイクしたりする選択肢があります。
入学の日から卒業の日まで、お子さまとともに過ごしたランドセル。6年間の思い出を大切にしながら、お子さまやご家族が納得できる方法を選んでいただければと思います。






