ランドセルの値段相場は◯万円？後悔しない価格帯別の選び方

「ランドセルは、いつ頃・いくらで購入するべき？」そう迷われるご家庭も多いかと思います。価格に正解はありませんが、お子さまの6年間をともに歩む大切なランドセルだからこそ、納得のいく選び方をしたいですよね。本記事では、、ランドセルの価格を左右する要素や、値段別の特徴、購入時期による違いをわかりやすくまとめました。お得に、そして安心して選ぶためのヒントをご紹介します。ぜひ、予算と希望に合ったランドセル選びにお役立てください。

ランドセルっていくらの物を買うべき？

一般社団法人日本鞄協会ランドセル工業会が調査したところ、ランドセルの平均購入金額は60,746円（2025年4月ご入学の方）、最も多く購入されているのは65,000円以上の価格帯ということがわかりました*。

※出典: ランドセル購入に関する調査 2025年 – ランドセル工業会
購入金額帯

ランドセルの値段を左右する要素として、「素材」や「製造体制」「製造国」が挙げられます。一般的に人工皮革→牛革→コードバン（馬革）と価格帯は上昇します。日本製よりも海外製の方が安く、工房でひとつずつ手作りするよりも工場で大量に生産する方が価格は抑えられている傾向にあります。

▶ランドセルの素材について、くわしく知りたい方はこちら

先輩ママ・パパたちが商品を決定した理由（複数回答可のアンケート）*としては、

1. お子様の好きな色やデザイン（85.8%）
2. 軽さ、背負いやすさ（44.5%）
3. 丈夫さや機能性（34.6%）
4. 価格（15.3%）
5. 国産のメーカー（14.0%）

と、値段だけでなく容量などの機能性や背負いやすさ、お子さまがカラーやデザインを気に入っているかどうかも大事な検討材料とされていることがわかります。

※出典: ランドセル購入に関する調査 2025年 – ランドセル工業会
商品選定における重視点と決め手

ランドセルの値段を左右する要素

ランドセルの価格は、素材や製造国のほかにも、さまざまな要素によって左右されます。ご家庭にとって「なにを重視したいのか？」を意識すると、ランドセル選びの指標になってくれるでしょう。

• 素材
  • 人工皮革は軽量で素材として扱いやすく、比較的お手ごろ価格です。牛革は丈夫で風合いが良く、革なじみにも優れています。コードバンは「革のダイヤモンド」とも呼ばれるほど希少性・耐久性ともに高く、ご紹介した順に価格は高くなっていきます。
• 機能性の充実度
  • 背負いやすさに直結する背当てや肩ベルトの構造、安心設計や大容量収納など、ランドセルに備わる機能が増えるほど価格も上がりやすくなります。
• デザインやカラーのこだわり
  • 低価格帯では基本的にシンプルなデザインが中心。価格が上がるにつれて、刺繍やステッチのディテールにこだわったものや、カラー展開も豊富になり、デザインを選ぶ楽しさが広がります。また、ブランドコラボや、百貨店限定の希少モデルなども登場し、こうした特別感も価格に反映されるポイントの一つです。
• アフターサポートの内容
  • 6年間の無償修理や、卒業までしっかり対応してくれるサポート体制の有無も、ランドセルにおいては重要なチェックポイント。保証体制によって価格に差が出ることもあるため、「どこまでカバーしてくれるのか」「対応スピードや送料」なども、購入前に確認しておくと安心です。

値段別！予算に合わせたランドセルの違いと選び方

ランドセル選びにおいては、値段にかかわらず、お子さまの小学校生活を6年間耐え抜いてくれるかどうかを見極めることが重要です。たとえば量販店では軽さとコスパ重視、大手メーカーは機能とデザインのバランス、工房系は素材と丁寧なつくりにこだわったモデルが多く見られます。同じ価格帯でもブランドによって個性や方向性が異なるため、見た目や価格だけで判断せず、保証内容や修理対応、背負いやすさなども含めて総合的に比較することが大切といえるでしょう。
お子さまとご家族にとって納得のいくランドセルがみつかるよう、値段別の特徴をまとめてみました。

1万～2万円台

ランドセルにとってはいわゆる”激安”の分類とされるこの価格帯。海外生産、ネット通販のみの取扱いが多く、「思っていたのと違う！」という感想もちらほら。ほとんどが人工皮革素材かと思われますが、人工皮革のなかでも安価なものは強度が十分でなく、経年劣化の進行が早い可能性も考えられます。
現物を確認できない商品の場合は、以下のポイントを確認しておくと安心です。

• 返品対応 … お子さまが背負ってみた後でも返品可能かどうか
• 修理保証 … 無償保証の範囲や、卒業まで保証されているかどうか

「2万円くらいで買えたら…」とお考えの方も多いかもしれません。ただ、実際にはこの価格帯では選択肢がかなり限られており、素材や保証面で不安が残る場合も。ご予算をすこし広げて、3万円台までご検討いただけるようであれば、品質と安心感のバランスがとれたランドセルにも出会いやすくなるといえるでしょう。

3万～4万円台｜コスパ重視派におすすめ

比較的リーズナブルな価格帯で、コストパフォーマンスを重視するご家庭に人気のあるゾーンです。シンプルなデザインや機能を絞ることで、国内製造でもこの価格帯で購入することが可能です。素材は主に人工皮革で、アウトレットストアでは牛革素材の掘り出し物を見つけられることも。ランドセルメーカーの採用する人工皮革は耐傷・耐水性や汚れへの強さを備えており、卒業されるまで経年劣化を迎えることはありません。
この価格帯では、大手メーカーや量販店が展開するエコノミーモデルも多く見られ、シンプルなデザインや軽さが特長です。アウトレットでは旧モデルや展示品が割安で購入できるケースもあり、品質と価格のバランスを重視したい方にとっては、検討しがいのある価格帯といえるでしょう。

鞄工房山本アウトレットストアでは以前のモデルも展開していますが、すべての商品においてご卒業までの品質を保証いたします。

5万～7万円台｜最多価格帯で選択肢が豊富

もっとも多くのご家庭に選ばれている価格帯で、素材や機能、デザインのバランスがとれたモデルが豊富に揃います。大手メーカーでは人工皮革を中心に、軽さと機能性に優れたモデルが主流。反射材やフィット構造など、安全性と快適性を両立した製品も多いです。5〜6万円台は標準モデル、7万円台からは牛革素材も増えてきます。
量販店では軽さと大容量を特長としたシリーズが人気。価格を抑えながらもデザイン展開が多く、カスタムオーダーや店舗限定モデルも登場しています。店頭で実際に背負って選べる安心感もあり、購入しやすい環境が整っています。
工房系では職人が丁寧に仕立てた牛革ランドセルが主流で、素材の質感や縫製の美しさを重視する方に選ばれています。「本革＝重い」というイメージを持たれることもありますが、近年は構造の工夫により、軽量かつ背負いやすい設計が進んでいます。
同価格帯のなかでも、モデルごとに素材や構造、保証内容に違いがあるため、見た目や価格だけでなく、機能面やアフターサポートに差がないかをしっかりと確認することが大切です。6年間をともにするランドセルだからこそ、総合的なバランスを意識して選びましょう。

鞄工房山本では、この価格帯で以下の商品をご用意しています。

• すべての人工皮革モデル（1,180g ～ 1,280g前後）
• 一部の牛革モデル（掲載の商品以外にもお取り扱いがあります）

8万～9万円台

主に牛革素材のランドセルがこの価格帯で取り扱われています。デザイン性の高いモデルや職人の技巧が光るこだわりの一品、国内メーカーの機能性に溢れたランドセルなど、ぐっと選択肢の幅が広がります。

この価格帯には、他ブランドとコラボした大手メーカーのモデルや、百貨店限定で販売されるブランドランドセルなども含まれます。見た目の美しさだけでなく、安全機能や収納力、背負いやすさといった実用性も高水準といえる価格帯です。繊細なステッチがあしらわれた可憐なデザインや、ヌメ革・ブライドルレザーといった上質素材を組み合わせたような個性的なモデルもあり、他にはない特別な一品をご希望の方にオススメの価格帯です。

鞄工房山本では、こちらの価格帯で以下の商品をご用意しています。

• キューブ型の牛革モデル（掲載の商品以外にもお取り扱いがあります）

• 一部の牛革モデル（掲載の商品以外にもお取り扱いがあります）

10万円以上

相場からすると高く感じてしまうこの価格帯。その理由は「革のダイヤモンド」とも称されるコードバン（馬革）素材にあります。非常に希少性が高く、緻密に絡み合った繊維構造により、優れた耐傷性とうっとりとする程なめらかな手触りを兼ね備えています。人工皮革を希望してご来店されたお客様が、コードバンモデルをお選びになるケースも少なくありません。
その他には一部牛革モデルや百貨店限定、ブランドコラボなど特別感のあるモデルもこの価格帯に含まれます。

鞄工房山本では、こちらの価格帯で以下の商品をご用意しています。

• すべてのかぶせコードバンモデル

• すべてのオールコードバンモデル

ランドセルの価格はいつ買うとお得？

ランドセルは、購入する時期によって価格や特典が異なります。1月〜5月頃は早期予約特典が充実しており、名入れ無料やプレゼント付きなど、お得に選べるチャンス。デザインやカラーの選択肢も豊富です。
反対に年末や展示会後は、前年モデルや展示品が値下げされることがあり、費用を抑えたい方におすすめ。ただし、人気のモデルはすでに完売している場合もあるため、購入タイミングは慎重に。ご家庭の希望に合わせて、最適な時期を見極めましょう。

早期予約特典で賢く購入する方法

ランドセルをお探しの方には、ご入学の前年1月〜5月ごろの早期予約がおすすめです。多くのメーカーが、価格の割引や名入れ無料、ノベルティのプレゼントなど、うれしい特典を用意しています。鞄工山本では、2026年ご入学向けランドセルの2025年2月末までのご購入でネームプレートの名入れ無料特典を実施しました。モデルやカラーも充実しており、選びやすい時期です。ただし、名入れの変更や、キャンセルや返品にも制限が多いため注意が必要です。ご購入後の対応は各メーカーで異なるため、事前にしっかり確認しておくことが大切です。ご家族でじっくり相談いただくのがおすすめです。

セール時期を狙うメリットとデメリット

ランドセルを少しでもお得に購入したい方は、ラン活が落ち着いてきた展示会終了後や年末年始、各社のセール時期が狙い目です。展示品や前年モデルが30〜50％オフになることもあり、大きな価格メリットが期待できます。

量販店では、夏のボーナス商戦や年末の大型セールを中心に、価格を下げた商品が登場します。ECモールでは、ブラックフライデーやスーパーセールといった時期に、ポイント還元と割引が組み合わさったお得なキャンペーンが開催されることも。

アウトレットストアでは旧モデルや展示品が常時販売されているケースもあります。ただし、いずれのセールやアウトレット商品も人気のカラーやモデルは早々に完売していることが多く、選択肢が限られる点には注意が必要です。価格を重視するか、理想のデザインを優先するか、ご家庭の方針にあわせて、購入するタイミングを見極めることが大切です。

【時期別】ランドセル購入の最適なタイミングは？

ランドセルは購入時期によって、特典・在庫・価格のバランスが異なります。2〜5月は特典が豊富で選択肢が広く、多くの方がランドセルを選ぶ時期です。6〜9月は比較検討がしやすく、夏のセールやアウトレット販売も始まります。10〜12月はセール価格のチャンスが多い一方で、選択肢がかなり限られます。ご家庭の方針やお子さまの希望に合わせて、最適なタイミングを見極めましょう。

時期	メリット	デメリット
2〜5月	・早期予約特典が充実 ・人気モデルやカラーが豊富 ・展示会が多く、フィッティングの機会◎	・特典付きはキャンセル・変更に制限がある場合も ・お子さまの好みが変わる心配も
6〜9月	・在庫はまだ豊富で比較検討しやすい ・夏のセールやアウトレット販売も開始 ・新品・展示品の販売が重なる時期	・特典はやや少なめ ・完売モデルが出始める時期
10〜12月	・展示品・前年モデルが多く展開され、セール価格のチャンス◎ ・お子さまが実感を持って選びやすい	・人気カラーやブランドは売り切れの可能性大 ・選択肢がかなり限られる

鞄工房山本では、2025年7月現在すでに完売モデルが多数出ており、店頭展示品の販売をスタートしています。8月中にはアウトレットストアでのネット販売も予定しています。6〜9月の購入を検討されている方は、ぜひ早めのチェックがおすすめです。

まとめ

お子さまにとって一番のランドセルを選びたいという想いは、値段で測ることはできません。子どもにとっての使いやすさと、保護者様にとっての安心感と、どちらも大切にしながらご家族で予算を話し合ってみてください。本記事が納得できるランドセル選びの一助になれば幸いです。
鞄工房山本では、軽さと背負い心地はもちろん、お子さまを守る安全機能やアフターサポートまで、値段にかかわらず安心してお持ちいただけるランドセルのみをご用意しています。奈良本店・銀座・横浜・梅田の直営店のほか、ご自宅でお試しいただけるレンタルランドセルもご用意しています。ぜひ実際に見て、触れて、その違いを体感してみてくださいね。

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