
ランドセルは小学生にとって毎日使う大切な通学アイテム。その中でも「肩ベルト」は、フィット感や使いやすさに大きく関わる重要なパーツです。この記事では、肩ベルトの基本的な構造や正しい通し方、調整方法、さらに成長に合わせた延長対応や購入時のチェックポイントまで、鞄工房山本ならではの視点で徹底的に解説します。ランドセル選びや使用中の見直しに、ぜひお役立てください。
肩ベルト「美錠受け」の役割
肩ベルトの正しい使い方を理解するには、まず「美錠受け(びじょううけ)」の役割を知ることが大切です。美錠受けとは、肩ベルトを固定するための金具で、ベルトの抜け落ちを防ぎ、ランドセルを身体にしっかり密着させる重要なパーツです。
負担は見慣れないパーツですので、美錠受けに通さずに肩ベルトをご使用されているケースもあります。かならず通してお使いくださいね。

鞄工房山本のランドセルは、どのシリーズでもこの構造が統一されており、見た目の美しさと、使いやすさを兼ね備えています。これはデザインというより“工房の姿勢”の現れでもあります。
正しく通してこそ活きる美錠受け
間違った通し方をすると、美錠受けの役割を果たさないため、使用前には必ず大人の方がベルトの通し具合をチェックし、ねじれや緩みがないかを確認しましょう。
肩ベルトの通し方・調整方法
基本の通し方
ランドセル購入時や入学直後には、肩ベルトをご家庭で調整する機会が少なくありません。通し方の基本は次の通りです:
- ベルトの根本がねじれないようにまっすぐ通す
- 最後までしっかりと指差し(2つの輪っか)で固定する
通し方が合っていないと、通学時に肩からずれたり、体のバランスを崩したりといった負担につながります。
フィット感を調整する方法
お子さまの体格に合わせて、ベルトの穴位置を調整しましょう。8つの調節穴がありますので、背中とランドセルが密着するような位置を選ぶのがポイントです。
ランドセルが体にフィットしていないと、揺れやずれが起きやすく、体に余計な負担がかかります。特に小学校低学年では、まだ筋力が発達していないため、「楽に背負う」ことが非常に大切です。

お子さまの肩とランドセルの上部が大体水平になる位置が正しい高さです。肩ベルトが長すぎても重心が下に降りてランドセルが重く感じますので、丁度良い長さに調節してくださいね。
長期のお休みごとに、正しく背負えているか長さのチェックをしていただくことをおすすめします。
鞄工房山本では、ベルトの長さやクッションの柔らかさ、背中への当たり方などを研究し、なるべく負担を軽減する設計を実現しています。

肩ベルト延長と対応サービス
成長に合わせた調整
高学年になると体格が変化し、冬には厚手のコートを着ることも。そんなとき、肩ベルトがきつくなってしまう場合があります。
鞄工房山本のランドセルは、元々十分な調整幅を持っていますが、万が一足りない場合は、有料サービスとして「特注の長い肩ベルト」の制作にも対応しています。
そろそろ窮屈になってきたな…という場合は、お気軽にお問い合わせくださいませ。
このようなアフター対応は、ものづくりの工房ならではの特長であり、購入後も安心して使い続けられる理由の一つと言えるでしょう。
肩ベルトの購入前チェックポイント
ランドセルの背負心地は各ブランドで異なるものです。ランドセルを選ぶ際には、デザインやカラーだけでなく、肩ベルトの構造や調整のしやすさも忘れずにチェックしましょう。
店頭でチェックすべきポイント
- 肩ベルトの最短・最長の長さ
- 背負った時のフィット感(違和感が無いかも)
- 子どもが自分で脱ぎ着しやすいかどうか
オンライン購入の場合は、商品ページの写真だけでなく、口コミやレビューなどを見て調べて情報を収集するのもおすすめです。
下記のぺージでは、鞄工房山本ランドセルの背負いやすさを解説していますので併せてご覧くださいませ。

まとめ
ランドセルの肩ベルトは、使い勝手やお子さまの体への影響に直結する重要な要素です。正しい通し方、成長に合わせた調整、延長対応など、日々の使い方に気を配ることで、6年間をより快適に過ごすことができます。成長期のお子さまですので、最低でも年に1回程度は肩ベルトの長さ調節を行っていただくと良いでしょう。