鞄工房山本のランドセル

地域によってこんなに違う!プール学習のトリビア

世界の学校

  寒い北海道はプールがないとか、沖縄は暖かいから年中プール学習をやっている、なんて思っていませんか? 調べてみると、各地域の特色ある事情や子どもの安全のために行なわれている事などが明らかになってきました。

プール学習の地域差

北海道

小学校にはプールが多く設置されているようです。その代わり、中学校以上にはあまりプールがないようです。中学校のプール学習で小学校に歩いて行ったりなんて風景も。また、ビニールハウスのような屋根がつけられたプールが多くあり、気温があまり高くならない北海道ならではの工夫も。

鹿児島

昔は県内の多くの小学校プールに屋根を整備していたそうですが、今は桜島地区だけなんだとか。そう!桜島の火山灰対策だそうです。また、プールクリーナーやろ過装置という機器の発達によって、県内の他の地域では屋根も必要なくなってきたそうです。

沖縄

昔は小学校のプール設置率が低かった地域だったのです。海もあり、泳ぐという事が身近にありそうなのに、意外と泳げないひとも多かったそうです。それが建て替えられた小学校には徐々にプールが設置されて小学校でもプール学習が行なわれるようになったそうです。

全国的な決まり

プールで使用される水質や水温に関して厚生労働省が定めたものがあります。 「遊泳用プールの衛生基準」http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/seikatsu-eisei01/02.htmlというもので、これは小学校以外にも適用されています。 水温が22度で均一に、という記述があり、それくらいしか「国」が定めているものは見当たりません。 教育委員会などが「水泳指導教本」の情報を基に様々な基準をもうけているようです。北海道等では唇を紫にしてブルブル震えながらプール学習をする事もあるようです。なぜなら、水温22度、気温は24度、双方を満たす事とか、双方の和が45とか50となること、を独自に決めている訳です。 もちろん、屋外型プールの場合は空気汚染や雨の強さ、雷などの天候も考慮してプール学習を行なうかを決定しているみたいですね。

最近のプール学習トレンド

小学校にあるプールは半数以上が30日未満しか使われていない。そこで学校開放事業として一般にも使えるようにするところが増えてきています。 そのために、「屋内型温水プール」として、コミュニティーセンターのような機能を持たせています。 また、都市部の学校のプールは屋上に設置する事で、騒音対策や敷地の有効活用、水をトイレなどに使うなどのエコ対策もされています。 低学年用に浅いプールを用意する学校もあるようですよ。

これぞ、自然の水泳学習

鹿児島県にあるトカラ列島の平島小中学校。ここでは年4回の水泳学習が海で行なわれているそうです。 http://www.tokara.jp/school/taira/ 海の魚と戯れたりと、プールいらずの土地柄だから?

 安全

夏休みに入る前に、着衣水泳や立ち泳ぎ、水中でペットボトルにつかまる方法などを学ぶ「水難対策」を取り入れている学校が増えてきています。 究極は母島小中学校。しっかりと海で実践。 http://hahashouchu.blogspot.jp/2014/07/blog-post_1036.html 岸壁からダイブなんて大人でも出来ないかも!   TOP画像: Kobayashi Mako 
プール
https://www.flickr.com/photos/minol000/5253393163  

このページをシェアする

関連記事