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【鞄工房山本 奈良本店】「平成29年度 キトラ古墳壁画 第5回公開」に行ってきました!

2017.10.07 ショールームから コラム

鞄工房山本 奈良本店から車で10分ほどのところにある「キトラ古墳」。1983年に石室内部に極彩色の壁画が発見され、注目を集めた古墳です。
ただいまキトラ古墳の壁画保存管理施設では、期間限定でその壁画の一部が公開されています。事前予約制ではありますが、ガラス越しに実物の壁画を見られる貴重な機会です。
ランドセルの鞄工房山本
キトラ古墳は、のどかな田園風景が広がる奈良県高市郡明日香村の南西部、阿部山の中腹にあり、7世紀末~8世紀初頭頃(古墳時代の終わり頃)に造られたと考えられている古墳です。近くには、同じく極彩色の壁画で有名な「高松塚古墳」があります。実は、1972年に高松塚古墳の壁画が発見された直後に、付近の住民の方々から「近くに似たような古墳がある」との知らせがあり、それがキトラ古墳の発掘調査開始へとつながったそうです。
キトラ古墳は、下段の直径が13.8m、上段の直径が9.4mという2段構造の小円墳です。石室に美しい壁画が描かれている古墳は、日本では現在のところキトラ古墳と高松塚古墳しかなく、その価値が認められ、2000年に国の特別史跡に指定されています。

実際に古墳があった場所に、昔のままの姿で再現されています。

実際に古墳があった場所に、昔のままの姿で再現されています。


被葬者は判明していませんが、石室内から出土した木棺の一部や豪華な副葬品の断片から、身分の高い人のお墓であったと考えられています。
石室内は全面に漆喰が塗られており、その上に壁画が描かれています。東壁に青龍、西壁に白虎、南壁に朱雀、北壁に玄武(亀と蛇で描かれることが一般的)が描かれています。これらは古代中国で方角をつかさどると考えられていた「四神」と呼ばれる想像上の生き物です。四神の下には、頭は動物、体は人の姿をした十二支の動物たち、天井には現存する世界最古の科学的な天文図が描かれています。
四神の図像がすべてそろう古墳壁画は、日本ではキトラ古墳だけです。十二支は、現在のところ、子、丑、寅、午、戌、亥の6体が確認されています。天井の天文図には、天の赤道や太陽の通り道である黄道が円で示され、金箔で記された350ほどの星々が輝き、東には金箔で太陽が、西には銀箔で月が表されています。
ランドセルの鞄工房山本
壁画は、切石の上に薄く塗られた漆喰の上に描かれたとても繊細なもの。調査開始時にはすでに、石室内の壁のところどころで亀裂が生じ、漆喰が剥がれ落ち、泥が表面を覆う現象が見られるなど、壁画が描かれている漆喰部分は限りなくもろい状態でした。
それでもなんとか保存できないかと検討を重ねた結果、日本で初めて、「壁画を取り外して修理・保存する」という方法をとることになりました。2004年から約6年4ヶ月もの歳月をかけ、壁面を1143片に分けて慎重に取り外し、細心の注意を払って修理、強化処理、保存管理がなされました。
前代未聞の試みに取り組む日々は、毎日が研究と実践、検証の繰り返しだったといいます。現在、厳重に保管され、定期的に公開されている壁画は、気が遠くなるほどたいへんな作業を粘り強く続けられた、まさに研究者の方々の努力のたまものなのでした。
1983年から30年にわたって続けられた発掘調査は2013年に終了。石室は閉じられ、築造時の大きさに復元されるとともに、2017年に古墳の修理作業がすべて終了を迎えました。
今回の期間限定公開で拝見できた壁画は、西壁の白虎と十二支の戌、天井の天文図です。鑑賞時間は限られていましたが、質感や筆致に実物ならではの迫力を感じながら、じっくりと鑑賞することができました。
今から1300年ほども前に、被葬者の魂を鎮め、守るために、豊かな色彩で壮大かつ緻密に描かれた壁画。現代のたくさんの方々の努力によってよみがえった姿からは、より強く、古代の人々がその一筆一筆に込めた祈りや想いが伝わってくるようで、とても感動しました。
今回の壁画公開は10月22日(日)までの期間限定ですが、現在もインターネットまたは往復はがき、お電話にて、ご見学のお申込みが可能です。日時によって鑑賞時間や人数に限りがございますので、詳しくはWebサイトをご覧くださいませ。
現在、キトラ古墳の周辺地区は国営飛鳥歴史公園の一画として、きれいに整備されています。
ランドセルの鞄工房山本
古墳壁画が期間限定で公開される「キトラ古墳壁画館 四神の館」では、古墳や壁画について体感的に学べる設備が常設されています。入場料は無料です。
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わかりやすい展示や解説はもちろん、石室を実際の大きさに再現したコーナーや、シアターコーナーもあり、お子さまと一緒に見て聞いてさわって楽しめる博物館のようでした。
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近くには大きな広場や見晴らしの良い展望台があるので、過ごしやすい季節の晴れた日には、豊かな自然に囲まれ心地よい風を感じながらピクニックを楽しむのもおすすめです。
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キトラ古墳周辺地区をはじめ、国営飛鳥歴史公園では、歴史と自然に恵まれた飛鳥地域ならではのものづくり体験やイベントが行われています。お時間のあるときにWebサイトのイベント情報をチェックして、機会があれば参加されてみてはいかがでしょうか。
国営飛鳥歴史公園は、行きたい地区の場所によって所要時間は異なりますが、どちらでも車や電車、バスで行けるところにあるので、鞄工房山本 奈良本店にお越しいただく予定のあるお客様には、気軽に立ち寄って楽しんでいただける観光スポットの一つです。
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もし、奈良本店や奈良県にお越しいただける機会があれば、少し足を伸ばしてお立ち寄りいただき、古代の人々や生活に思いを巡らせながら飛鳥地域の魅力をたっぷりと感じていただければと思います。

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