ランドセルにレインカバーは必要?種類や選び方を紹介

雨の通学路と、ランドセルを背負った少年

 急な雨や視界の悪い日にも、お子さまが安心して通学できるように。「雨カバーって必要?」「どれを選べばいい?」そんな疑問にお答えする、ランドセル雨対策のガイドをご用意しました。ランドセル用雨カバーの役割や種類、安全性や使い方のポイントをご紹介。親御様も安心して見送れるよう、安全性・雨よけ2つの観点から、必要性をわかりやすく解説します。

レインカバーとは?ランドセルを守る理由と選ばれるポイント

雨カバーを装着したランドセル

ランドセルを雨や汚れから守る防水機能

雨カバーの最大の役割は、文字通り雨からランドセルを守ることです。登下校中の急な雨や泥はねに対して、ランドセルをすっぽりと覆ってくれる防水性の高さが魅力です。とくに、教科書やプリントなど紙類が多く入っている小学生のランドセルでは、雨の侵入による中身の濡れや変形は避けたいものです。 鞄工房山本のランドセルはすべて防水加工を施しているので、雨カバーなしでもランドセルが傷むおそれがなく安心です。しかし、強い雨のときはランドセルの構造上「かぶせ」と「本体」の隙間から雨のしずくが入りかねません。そんな雨の日に特化した「雨カバー」という専用グッズは非常に頼もしい存在です。最近では、女の子向け・男の子向けそれぞれに合わせたカラーやデザインのラインナップも揃っており、多くの選択肢から選べるようになりました。

視認性アップ!明るい色が選ばれるワケ

雨カバーに黄色やオレンジといった明るく目立つ色が多い理由は、なにより安全性を高めるためです。雨の日は視界が悪くなってしまいがちで、車や自転車のドライバーが歩行者を見落としてしまうリスクが高まります。視認性の悪い雨の日や夜道であっても、目立つ色の雨カバーを着用することで、お子さまの存在を早い段階で周囲に気づかせてくれます。さらに、反射材が施されているモデルであれば、夕方や曇り空の下でも光を反射して安全性が向上します。「雨よけ」と「安全対策」を同時にできることが、雨カバーが選ばれる大きな理由といえるでしょう。

暗いところでは、こんなに差が!

人気のカラーや商品ごとの特徴は、店舗の展示や公式サイトの商品情報ページにわかりやすく表示されているため、購入前にチェックしてみてはいかがでしょうか。

予測不能な天気でも安心。持ち歩きやすさも魅力

最近では、朝は晴れていても急に天候が変わることも多く、天気予報だけでは予測が難しい日も少なくありません。そんなときにも活躍するのが、折りたたんで持ち運びできるタイプの雨カバーです。 折りたたみ傘よりも軽くてコンパクトに収納できるため、ランドセルの前ポケットに忍ばせておくことができ、急な雨にもサッと取り出して使えます。特にレインコートを持たせていない日や、放課後に習い事へ行くお子さまにとっても安心です。「備えあれば憂いなし」という言葉どおり、普段から携帯しておくことで、日々の通学がぐっと快適になるでしょう。

雨カバーの種類は3タイプ|特徴と選び方

  1. かぶせタイプ
    • 通常のランドセルカバーはこのタイプが一般的。「雨の日用」「雨よけ」などの記載があるものを選ぶことで、簡易的な雨対策として活用できます。かぶせはメーカーやブランドによって差がありますので、カバーのサイズは購入前に必ずチェックするようにしましょう。
  2. すっぽりタイプ
    • 肩ベルト以外の、ランドセル全体を覆うタイプです。横側や底面までしっかりカバーしてくれますが、使用後の扱いがやや手間というお声も耳にします。普段はかぶせタイプを使い、大雨のときだけすっぽりタイプに切り替えるのもオススメです。
  3. レインコートタイプ
    • ランドセルごとお子さまの身体を覆うタイプ。ポンチョや上下セパレート型などがあり、「ランドセル対応」と記載のある商品を選びましょう。全身を雨から守れるので、登下校の安全性も高まり、これひとつで雨対策もばっちりです。

ランドセルカバーと何が違う?|目的と使い分けを知ろう

ランドセルカバーとレインカバーの役割の違い

ランドセルカバーとは、主にランドセルの「かぶせ(ふた部分)」を保護するためのアイテムです。表面に傷がつくのを防いだり、デザインのバリエーションでおしゃれを楽しんだりと、日常的に使いやすいのが特徴。最近では、透明タイプやカラフルな柄入りのものなど選択肢も増えており、多くの家庭で取り入れられています。
ただし、ランドセルカバーは基本的にふた部分しか覆わないため、横や斜めから側面への雨に対しては無防備になってしまいます。 日常的な傷や汚れを防ぎつつ、ランドセルの見た目を長く保てる便利なアイテムですが、雨よけとしての機能は備えていないものが多いといえます。

アイスブルーのランドセルとカバー

▼鞄工房山本で販売しているランドセルカバー(かぶせタイプ)はこちら
ランドセルカバー(反射材付き)牛革・人工皮革ランドセル向け
ランドセルカバー(反射材付き・多層オレフィン)コードバンランドセル向け

一方の雨カバーは、防水性とカバー範囲に特化したアイテム。ランドセル全体をすっぽりと覆うタイプが主流で、側面や底面までしっかりと保護することができます。大雨や風の強い日など、過酷な天候でもランドセルの中身を守ってくれる、頼れる相棒のような存在です。
また、雨カバーの多くにはゴムバンドや調整ストラップが付いており、ランドセルの形状にフィットしやすい設計となっています。反射材付きのタイプを選べば、雨天時の安全性もさらにアップ。まさに「雨の日専用」の実力派カバーです。

どちらを使う?おすすめの使い分け方

それぞれの役割をふまえると、ランドセルカバーと雨カバーは目的によって使い分けるのがベストです。普段の通学ではお気に入りのランドセルカバーを使って、日常のキズや汚れを防止。そして、全体を覆える雨カバーは、ランドセルカバーの上から着用してもOK!雨が降りそうな日や梅雨の時期には、前ポケットにレインカバーを常備しておくと安心です。
また、「かぶせタイプの雨カバー」や「雨カバー機能つきランドセルカバー」といった中間的なアイテムもあるので、好みや用途に合わせて選ぶのもおすすめです。どちらか一方に絞るのではなく、天候や状況に応じて柔軟に使い分けることが大切です。ランドセルは6年間毎日使うものだからこそ、用途に応じたカバーの活用で、きれいに長持ちさせてあげられそうですね。

レインカバーの使い方ガイド

すっぽりタイプの取り付け方と注意点

雨カバーを正しく取り付けることで、ランドセルをしっかりと雨から守ることができます。鞄工房山本の雨カバーは、ゴムで伸縮するタイプのソフトビニール素材。初めての方でも比較的簡単に装着できる仕様です。

  1. 雨カバーの上下の向きを確認し、ランドセルのかぶせ(ふた)部分の付け根にカバーを引っかけるように装着します
  2. 左右均等に引っ張りながら、背面や底面を覆うようにゆっくりとカバーを下ろします
  3. 小紐(肩ベルトの根本の部分)まですっぽりと覆って、底部の角までしっかり引っ張って装着すれば完了です!

はじめのうちは、親御さまとお子さまで一緒に練習を重ねてみましょう。一度慣れると、お子さまご自身でもスムーズに装着できるようになりますよ。

良い例◎
悪い例✗

装着の際に気をつけたいポイントは、雨カバーのゆるみや片寄り。ゴムがきつすぎたり緩すぎたりすると、歩いているうちにずれてしまったり、風でめくれてしまったりすることがあります。特に注意したいのは、ランドセルの底面の両角まできちんとカバーがかかっているかどうかです。
底面がしっかり覆われていないと、歩いている途中でカバーが外れてしまったり、隙間から水が入り込んでしまう可能性があります。また、小紐(肩ベルトの根元のベルト部分)がカバーに収まっていないと、風の影響でバタつきやすくなるため要注意です。
正しく装着されていないNG例としては、「片側だけかぶせて終わり」「底面の片方が出てしまっている」「背中側にゆるみが残っている」などがあります。しっかりと装着できているか、出かける前に親子でチェックする習慣をつけると安心です。

収納はどうする?持ち運びのベストな方法

ランドセルの前ポケットに収納されたレインカバー

雨カバーは軽くて薄い素材のため、コンパクトに折りたたんでランドセルの前ポケットに入れておくのがオススメです。ただし、使用後の濡れたカバーをそのまま入れると、他の持ち物が濡れてしまうおそれも。吸水性のあるハンドタオルと一緒にポーチに入れておくことで、濡れた状態でもタオルがある程度水分を吸ってくれるため、ランドセルの中を清潔に保つことができます。もしくは、濡れたカバー専用の防水ポーチを用意しておくのもひとつの方法です。急な天気の変化に備えて、普段からポーチに入れて常備しておくと、雨の日の準備がぐっとスムーズになります。

雨の日も安心して通える工夫

雨カバーの正しい取り付け方は、慣れるまで少々難しく感じるかもしれません。特に低学年のお子さまにとっては、最初から一人で装着するのはハードルが高いことも。 そんなときは、ぜひご家庭で親子一緒に取り付けの練習をしてみてください。「カバーの向きはこっちだね」「ここまでぐいーっと引っ張るといいよ」と声をかけながら繰り返すことで、お子さまも自然と覚えていきます。
上手にできたときには「よくできたね!」と忘れず褒めてあげることで、お子さまにとっても雨カバーが頼れる味方として親しみやすくなるはず。こうした日常のちいさな積み重ねが、急な雨の日や台風が近づく日の安心につながります。

雨の通学路と、ランドセルを背負った少年

雨カバーをプレゼントしている理由

鞄工房山本では、ランドセルをご購入いただいたすべてのお客さまに、すっぽりタイプの雨カバーを無償でお届けしています。これは、ランドセルをより長く、大切に使っていただきたいという想いからです。私たちのランドセルは、牛革・コードバン・人工皮革を問わず、すべて防水性能を備えていますが、中の教材や手紙など、お子さまにとって大切なものが濡れてしまうおそれがあります。そんな事態を防ぐために、雨カバーは6年間安心して使うための必須アイテムであると考えています。

レインカバーについてのまとめ

ランドセルは、小学校6年間という長い時間を共にする“相棒”です。雨に濡れることも、風に吹かれることも、たくさんの思い出が詰まっていく中で、日々のケアをするとより愛着が育ちます。
雨カバーは「必要なときだけ使う」シンプルなアイテムですが、いざというときに力を発揮してくれる頼もしい存在です。ランドセルの中にそっと忍ばせた雨カバーが、子どもたちの快適な通学を支えてくれますように。入学前の準備リストに加えてみてはいかがでしょうか。

このページをシェアする

この記事を読んだ方におすすめの関連記事