鞄工房山本のランドセル

3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷「ひらら」

観光スポット 奈良ガイド

秋が深まるこれからの時期、ぜひ訪れていただきたい場所があります。 奈良県宇陀市にある、奈良カエデの郷「ひらら」。 昭和初期に再建され、平成18年3月に廃校となった旧・宇太小学校を活用した施設で、教室や廊下などが当時の姿を残しています。開館時間であれば自由に入ることができ、木造校舎の懐かしい雰囲気を感じることができます。 また、施設名にもなっているカエデは、1200品種3000本が植栽されており、その数と希少品種の多さは日本一とも言われています。カエデについては、後ほどご紹介しますね。

木造校舎で小学生時代にタイムスリップ!

先日、当社の全社員が参加する研修を、こちらの教室をお借りして行いました。 学校での授業さながらの雰囲気。学生時代に戻ったような懐かしい気分を味わいながら、集中して取り組み、充実した時間を過ごせました。 鞄工房山本 ランドセルBLOG「3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷『ひらら』」 こちらの施設では、訪れた方が楽しめるようないろいろな取り組みをされています。 約1万冊を収蔵する図書室では、植物や料理、美術関係の貴重な書籍が閲覧できる他、ギャラリーでは今の時期、カエデ柄の着物や帯が展示されており、とっても華やか。 また、カフェでは、小学生気分に浸れる給食ランチが大人気!数が限られているため、事前予約がおすすめです(毎月第一日曜のみ)。 鞄工房山本 ランドセルBLOG「3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷『ひらら』」 全国の中でも、80年を越えて、これほどまでに保存状態の良い木造校舎は珍しいとのこと。撮影スポットとしても人気で、以前は、NHK朝の連続テレビ小説のロケ地にもなったそうです。 鞄工房山本 ランドセルBLOG「3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷『ひらら』」 木造校舎は、平屋と二階建ての二棟。 二階建ての校舎の趣ある階段を上がると……、 鞄工房山本 ランドセルBLOG「3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷『ひらら』」 迫力満点!全長60mという廊下が続いています。 年に1回、近くの中学生の子どもたちが雑巾がけ競争をするそうです。 なかには「この廊下、どこかで見たような…」と感じる方がいらっしゃるかもしれません。 実は、当工房のランドセルカタログの表紙写真は、こちらで撮影させていただきました。 鞄工房山本 ランドセルBLOG「3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷『ひらら』」 鞄工房山本 ランドセルBLOG「3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷『ひらら』」

1200種 3000本 日本一のカエデ園

校舎の裏に広がるカエデ園では、遊歩道やため池などが整備され、ゆっくりと散策を楽しめます。 鞄工房山本 ランドセルBLOG「3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷『ひらら』」 これらのカエデはすべて、地元の写真家矢野正善さんが旧・菟田野町に寄付されたもの。 (旧・菟田野町、旧・榛原町、旧・大宇陀町の三つの町が合併し、2011年に宇陀市となりました。) 平屋の校舎に飾られているカエデの写真の数々は、奈良の代表的な写真家である入江泰吉さんに師事した矢野さんが撮られたものです。 鞄工房山本 ランドセルBLOG「3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷『ひらら』」 スタッフの方々の愛に包まれ、大切に育てられているカエデたち。 山の木々に囲まれた、空が広く開放的な園内には、穏やかな時間が流れています。 校舎を前に広がるカエデの森は、まるで童話の世界のようでもありました。 これからの時期は、鮮やかに色づくカエデをお楽しみいただけることでしょう。 カエデというと一般的に秋の紅葉の印象がありますが、こちらのカエデは春から初夏にかけて、赤、ピンク、黄、紫など色とりどりの新芽が一斉に吹きだす時期も見頃とのことです。次は、ぜひ春に訪れてみたいと思います。 鞄工房山本 ランドセルBLOG「3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷『ひらら』」

奈良カエデの郷「ひらら」ができるまで

のんびり癒され、どこで何を撮っても絵になるような、素敵な場所。 事務局長の德田さんに、奈良カエデの郷「ひらら」の成り立ちや特長について、お話を伺いました。 宇太小学校は、他2校の小学校との統合が決まり廃校となったのち、一時は校舎を取り壊す方針で話が進んでいました。 しかし、「校舎を残してほしい」との地元の方々の声の高まりを受け、卒業生を中心に有志の方々がNPO法人を設立。駐車場の確保や、資金調達など、さまざまなことが限られたなかで工夫を重ね、現在のような校舎の活用が叶うこととなりました。 鞄工房山本 ランドセルBLOG「3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷『ひらら』」 「校舎の保存・活用は、地域の方々の協力なくしては成し得なかったこと」 「ここを宇陀市の一つの地域資源として、みんなでまちを盛り上げていきたい」 ご自身も宇太小学校の卒業生という德田さん。 德田さんのお言葉や柔らかな笑顔からは、地元や地元の方々、カエデの郷に対する熱い思いと愛情を感じました。 德田さんが「人とのつながりを大事にしたい」とおっしゃるように、カエデの郷「ひらら」では一年を通してさまざまなイベントが行われています。 手づくりマーケットや、地域サークルのコンサートやライブ、寄席。ときには留学生の方々が着付けやお茶の体験をしたり、同窓会が開かれたりといったことも。 なんと、ここで開かれる婚活パーティーでのカップル成就率は他の会場に比べて高いそう。来月には現代アート展やワークショップ、着物のファッションショーなどが開催されます。

国宝 宇太水分神社

近くには、鎌倉時代に創建され、国宝に指定されている「宇太水分(うだみくまり)神社」があります。御祭神は水の神様。敷地内にある夫婦杉と呼ばれる杉の木は、根元が一つになっていることから夫婦円満の象徴として親しまれているそうで、婚活パーティーでカップルになった方々は帰りにここを訪れるといいます。神社前の川沿いでは、春には満開の桜並木が見られるとか。 カエデの郷「ひらら」を訪れた際には、神社やお寺など、近くの観光スポット巡りを楽しまれるのもおすすめです。 鞄工房山本 ランドセルBLOG「3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷『ひらら』」 校舎があるのは小高い丘の上。 吹き抜ける風が気持ちよく、お天気の良い日にはきっと深呼吸をしたくなるはず。 少しのあいだ日常を忘れ、ノスタルジックな気分に浸ってみてはいかかでしょうか。 鞄工房山本 ランドセルBLOG「3000本のカエデが彩る!奈良カエデの郷『ひらら』」 奈良へお越しの際は、ぜひお立ち寄りくださいませ。 奈良カエデの郷「ひらら」 営業時間:10:00~17:00 月曜日休園(祝日の場合は火曜日) 〒633-2226 奈良県宇陀市菟田野古市場135-2 TEL:0745-84-2888

このページをシェアする

関連記事