中国・韓国セレブによる日本商品の爆買い。昨年は温水便座が人気だったが、今年はランドセルが流行しているのだそうです。
なぜランドセルなのでしょうか。その理由は中国のネット上に「日本のランドセルは救命具にもなる」という書き込みがあったことが発端のようです。
ランドセルは救命具にもなる?
中国のネット上に、「ランドセルは、水の事故の時には浮具になり、地震の時には頭を保護することができる」という書込みが話題となり、ランドセルへの注目が集まったようです。
大切な子どもを守ることができるという、親心にヒットしたのかもしれません。
また、中国・韓国でも出生率の低下や一人っ子の増加が進む中、子どもに高価な学習用品を買い与える傾向にあります。
こうした救命具として役立つということも要因の一つですが、「日本製のランドセル」を所有していることがステイタスになることが爆買いの原動力のようです。
いじめ防止や有害物質から身を守るため
韓国や中国のセレブの間で、「親同士の戦い」が加熱しているのも側面にあるそうです。子どもにいかに高価なものをもたせるかを競い合っているとのこと。
韓国では3万円の筆箱や、1本1万円の鉛筆などが飛ぶように売れているようです。
その背景には、ただ高いものを持って親の財力を競い合うこともありますが、「周りの子と同じくらい高価なものを持っていないと仲間はずれにされる」という親心もあるのだそうです。
今、大ブームの日本のランドセル。自分の子どもだけ持っていないといじめられると心配して、購入したいと思うようになっているのかもしれません。
もう一つは中国の文房具から有害物質が検出されたことも、日本のランドセルへの注目につながりました。そのため、中国市場に流通している文房具は、危険なものと認識されているようです。
その結果、毎日の通学カバンは日本製のランドセルがベストであると判断されたのかもしれませんね。
日本ではランドセルの品薄を恐れている声も
日本でも人気のランドセルはすぐに売り切れてしまうなど、欲しくても買えない人も多くいる中、こうした爆買いによる品薄を気にしている声もあります。
鞄工房山本のような、手作業でひとつひとつ丁寧に仕上げるランドセルメーカーのものが欲しい方は、心配になりますよね。
しかし、最近は「思ったほど機能的ではない」という声も、中国のネット上でつぶやかれ始めています。近いうちに過熱気味だったブームも落ち着くかもしれませんね。
どこの国でも子どもを心配する親の気持ちが感じ取れる話題だなと思いました。
ランドセルが必要になる学年のお子さまがいらっしゃる方は、早めにどのメーカーのものを買うか、計画を立てておくのが良さそうです。