
ランドセルは、父方・母方のどちらの祖父母が買うべきという決まりはありません。2026年4月ご入学者を対象としたランドセル工業会の調査では、ランドセルの費用を祖父母が負担した割合は合計52.4%、ご両親は44.2%でした。
ただし、「誰が買うのか」と「誰が選ぶのか」は別。祖父母さまに費用を負担していただきながら、お子さまとご両親でランドセルを選ぶご家庭もあります。
大切なのは、昔からの慣習だけで決めるのではなく、お子さまの希望やご家族それぞれの想いを早めに共有すること。この記事では、ランドセルを誰が買うことが多いのか、父方・母方の祖父母と気持ちよく相談する方法までご紹介します。
〈この記事で分かること〉
・ ランドセルは誰が買うことが多いのか
・ 父方・母方の祖父母のどちらが買うべきか
・ 「費用を負担する人」と「選ぶ人」の考え方
・ ランドセル代を負担する4つのパターン
・ 両家の祖父母と気持ちよく相談する方法
・ 祖父母にランドセルをお願いするときの伝え方
ランドセルは誰が買う?祖父母が費用を負担する家庭は52.4%
ランドセル工業会の調査によると、2026年4月ご入学者のランドセル購入費を負担した人は、「両親」が44.2%、「父方の祖父母」が27.9%、「母方の祖父母」が24.5%でした。
父方・母方を合わせると、祖父母が費用を負担した割合は52.4%です。祖父母さまから入学祝いとしてランドセルを贈るご家庭が多いことが分かります。
| ランドセルの費用を負担した人 | 割合 |
|---|---|
| 両親 | 44.2% |
| 父方の祖父母 | 27.9% |
| 母方の祖父母 | 24.5% |
| その他・不明 | 3.4% |
※出典:一般社団法人日本鞄協会 ランドセル工業会「ランドセル購入に関する調査 2026年」
父方と母方、どちらの祖父母が買うべき?
「父方の祖父母が買うもの」「母方の祖父母が用意するもの」といった、全国共通の決まりはありません。
調査結果でも、父方の祖父母27.9%、母方の祖父母24.5%と大きな差は見られません。どちらか一方にお願いするほか、両家で費用を分ける、ご両親も一部負担するなど、ご家庭に合った方法を選んでよいでしょう。
「どちらが買うべきか」ではなく、ご家族が気持ちよくお子さまの入学をお祝いできる方法は何かを考えることが大切です。
「誰が買う?」と「誰が選ぶ?」は分けて考える
ランドセルの「誰が買う?」には、「誰が費用を負担するのか」と「誰が商品を選ぶのか」という2つの意味があります。
例えば、祖父母さまが入学祝いとして費用を負担しながら、実際のランドセルはお子さまとご両親が選ぶこともできます。
ランドセルは6年間、毎日のように使うものです。役割を分けるなら、次のように考えると話し合いやすくなります。
| ご家族 | ランドセル選びで大切にしたいこと |
|---|---|
| お子さま | 好きな色やデザイン、背負ったときの気持ち |
| ご両親 | 背負いやすさ、丈夫さ、容量、予算、通学環境 |
| 祖父母さま | 入学を祝う気持ち、費用面でのサポート、一緒に選ぶ時間 |
特に色やデザインは、実際にランドセルを使うお子さまの気持ちも大切にしたいところ。ご両親が機能や予算を確認しながら候補を絞り、そのなかからお子さまに選んでもらう方法もあります。
祖父母さまにも候補を共有して一緒に見てもらえば、三世代でランドセル選びを楽しむことができます。
ランドセルを買う4つのパターン

ランドセルの費用負担には、いくつかの方法があります。それぞれのご家庭の事情や考え方に合わせて選びましょう。
| 購入方法 | メリット | 確認しておきたいこと |
|---|---|---|
| ご両親が全額負担 | 予算や選び方を家庭内で決めやすい | 入学準備全体の費用も含めて予算を考える |
| 父方・母方どちらかの祖父母が負担 | 入学祝いとしてランドセルを贈ってもらえる | もう一方の祖父母にも事前に共有する |
| 両家の祖父母で分担 | 両家の想いを形にしやすい | 費用や支払い方法を事前に決める |
| 祖父母とご両親で分担 | ご家庭の予算に合わせやすい | 誰がどこまで負担するか明確にしておく |
どの方法が正解ということはありません。
祖父母さまから「買ってあげたい」と声をかけてもらった場合も、まずはご厚意に感謝し、そのうえでご家族に合う方法を相談してみましょう。
父方・母方の祖父母と揉めないための決め方

両家の祖父母さまから「ランドセルを買ってあげる」と声をかけてもらえるのは、とてもありがたいことです。一方で、どちらにお願いするか決まっていないと、ご両親が間に入って悩んでしまうこともあります。
大切なのは、祖父母さまへ相談する前に、まずご夫婦でランドセル選びの方針を共有しておくことです。
まずはご夫婦で方針を共有する
最初に確認しておきたいのは、次のような内容です。
- ランドセルの予算
- いつ頃までに購入したいか
- お子さまの希望
- 素材や背負いやすさなど重視するポイント
- 祖父母さまから申し出があった場合にどうするか
ご夫婦の考えがある程度そろっていれば、祖父母さまから相談されたときにも落ち着いて話を進められます。
ランドセルを購入する時期については、**「ランドセルはいつ買う?購入時期とラン活スケジュール」**の記事でも詳しくご紹介しています。
両家へなるべく同じタイミングで共有する
父方・母方どちらか一方だけに先に相談すると、あとからもう一方の祖父母さまが「自分たちもお祝いしたかった」と感じることもあります。
ランドセル選びを始める頃に、
「そろそろランドセルを見始めようと思っています」
と両家へ伝えておくだけでも、お互いの意向を確認しやすくなります。
購入をお願いするかどうかが決まっていなくても、まず予定を共有しておくことが円満に進める第一歩です。
両家から「買ってあげる」と言われたら?
両家から申し出があった場合は、どちらか一方をすぐに断る必要はありません。
例えば、
- ランドセル代を両家で分担してもらう
- ランドセルは一方、ほかの入学用品はもう一方にお願いする
- ランドセルはご両親が購入し、別の入学祝いをお願いする
といった方法があります。
「どちらにもお祝いしてもらえるのが嬉しいので、みんなが気持ちよく参加できる方法を考えたい」と伝えると、ご家族で相談しやすくなるでしょう。
ランドセル購入で起こりやすいすれ違いと対策

祖父母さまがお子さまを想って選んでくださるからこそ、ランドセル購入では思わぬすれ違いが生まれることもあります。
よく考えられるケースを、事前に確認しておきましょう。
サプライズで購入したランドセルと好みが合わない
祖父母さまが喜ばせようとランドセルを用意してくださっても、お子さまが希望していた色やデザインと違う場合があります。
こうしたすれ違いを防ぐには、購入前に候補を共有しておくことが大切です。
「今、この3色で迷っています」
「本人はこのランドセルが気に入っているようです」
と写真や商品ページを送っておけば、祖父母さまにも選ぶ楽しさを感じていただきながら、お子さまの希望も大切にできます。
デザインは気に入ったけれど、背負い心地や機能が合わない
ランドセルは見た目だけでなく、実際に背負ったときのフィット感や収納力、使いやすさも確認したいものです。
特に体格や通学環境によって、背負ったときの感じ方は異なります。できれば購入前にお子さま自身が試着し、ご家族で確認しましょう。
祖父母さまと一緒に店舗へ足を運べない場合は、試着した写真や動画を送って感想を共有する方法もあります。
父方・母方の両方から申し出があり、決められない
双方が「自分たちが買ってあげたい」と思ってくださることもあります。
そんなときは、どちらかの気持ちを否定するのではなく、費用の分担や別の入学祝いなどを提案してみましょう。
ランドセルをきっかけに、ご家族みんなでお子さまの成長をお祝いできる形を見つけることが大切です。
祖父母にランドセルを買ってもらうときのポイント

祖父母さまへランドセルをお願いする場合は、「お願いする」だけでなく、予算や選び方をあらかじめ共有しておくとスムーズです。
予算を事前に確認する
2026年調査では、ランドセルの平均購入価格は62,034円でした。素材やブランドなどによって価格には幅があるため、「このくらいの価格帯で考えています」とあらかじめ相談しておくと安心です。
祖父母さまが全額負担する場合だけでなく、一部をご支援いただき、残りをご両親が負担する方法もあります。
お子さまの希望を共有する
ランドセルを贈る祖父母さまにとって、お孫さまが喜んで使ってくれることは何より嬉しいものです。
例えば、
「○○がこの色をとても気に入っていて、候補にしています。一緒に見ていただけたら嬉しいです」
と伝えれば、お子さまの希望を大切にしながら、祖父母さまにもランドセル選びに参加していただけます。
サプライズ購入より「一緒に選ぶ時間」を楽しむ
ランドセルは6年間使うため、購入前にお子さま自身が確認できると安心です。
店舗へ一緒に出かけ、ランドセルを背負った姿を見てもらうことも、入学前だからこそできる思い出になります。
遠方にお住まいの場合は、ビデオ通話でランドセル選びに参加してもらったり、試着した写真を送りながら相談したりするのもよいでしょう。
祖父母から贈られたランドセルは6年間の思い出にも

ランドセルは、単なる通学用品だけではありません。誰と選んだか、誰から贈ってもらったかという記憶も、6年間とともに残っていくことがあります。
鞄工房山本では、卒業を迎えたお子さまにランドセルとの思い出を伺う取り組みを行っています。そのなかには、ひいおじいさまとお母さまと一緒にランドセルを選んだお子さまもいらっしゃいました。
6年間を振り返ったとき、「おじいちゃんやおばあちゃんにもらったランドセル」という記憶が、お子さまにとって大切な思い出になっていることがあります。
ランドセルを贈ることはもちろん、一緒に色を選んだり、背負う姿を見守ったりする時間そのものも、ご家族にとってかけがえのないものになるのではないでしょうか。
三世代でランドセルを選ぶ時間も大切な思い出に

鞄工房山本の直営店や展示会にも、お子さま、ご両親、祖父母さまの三世代でランドセルを選びに来てくださるご家族がいらっしゃいます。
「この色が似合うね」「こっちも背負ってみよう」と言葉を交わしながら、お子さまが自分のランドセルを決めていく時間。それはランドセルという「もの」を選ぶだけでなく、成長をみんなで見守るひとときでもあります。
奈良本店では、ランドセルができあがるまでの工程をご覧いただける工房見学も行っています。ランドセルを選ぶ時間そのものを、ご家族の思い出として楽しんでいただけたら嬉しく思います。
祖父母からランドセルをもらったら感謝を伝えよう

ランドセルを贈っていただいたら、お子さまからもひと言「ありがとう」を伝えられると素敵です。
ランドセルを背負った写真を送る、入学式の日の様子を伝える、お子さまが書いた手紙を渡すなど、特別なお返しでなくても気持ちは十分に伝わります。
遠方に住んでいる祖父母さまには、ランドセルを背負った動画を送るのもよいでしょう。使い始めてからも「毎日背負って学校へ行っているよ」と知らせれば、贈ったランドセルがお子さまの6年間を支えていることを感じていただけます。
よくある質問

ランドセルは父方・母方どちらの親が買うべきですか?
父方・母方のどちらが買うべきという決まりはありません。
2026年のランドセル工業会の調査では、父方の祖父母が27.9%、母方の祖父母が24.5%と、おおむね近い割合でした。ご家庭の事情や祖父母さまのご意向を確認しながら、皆さまが納得できる方法を選びましょう。
ランドセルを祖父母から買ってもらう場合の相場は?
2026年調査におけるランドセルの平均購入価格は62,034円です。
ただし、価格は素材やブランド、機能などによって異なります。祖父母さまへお願いする場合は、購入前に希望する価格帯を共有しておくと、お互いに安心してランドセル選びを進められます。
両家の祖父母でランドセル代を折半してもいい?
問題ありません。
「どちらか一方が購入しなければならない」という決まりはないため、ご家族で相談して両家から費用を出していただく方法も選択肢です。支払い方法や金額については、購入前に確認しておくとスムーズでしょう。
ランドセルを誰が買うか、いつまでに決めておけばいい?
ランドセル選びを本格的に始める前に、ご夫婦や祖父母さまと話題にしておくと安心です。
予算や費用負担が決まっていれば、候補の商品を選ぶ際にも迷いにくくなります。ランドセルを購入する時期については、**「ランドセルはいつ買うのがベスト?購入時期と失敗しない選び方」**でも詳しくご紹介しています。
家族みんなで納得のいくランドセル選びを

ランドセルには、父方・母方のどちらの祖父母が買うべきという決まりはありません。祖父母さまが費用を負担する、ご両親が購入する、両家で分担するなど、それぞれのご家庭に合った形があります。
大切なのは、「誰がお金を出すか」だけでなく、お子さまがどんなランドセルを使いたいのか、ご家族がどんな想いで入学の日を迎えたいのかを一緒に考えることです。
ランドセルを背負って通う6年間。その始まりとなるランドセル選びも、ご家族にとって一度きりの大切な時間です。祖父母さま、ご両親、そしてお子さまそれぞれの想いを大切にしながら、皆さまが笑顔になれる一つを選んでいただければと思います。






