
ランドセルの汚れは、水で濡らして固く絞ったやわらかい布で拭き取るのが基本です。鞄工房山本のランドセルは、特別な洗剤やクリームを使わずにお手入れできます。
一方で、「ラベンダーや水色など、淡い色のランドセルについた黒ずみは落とせる?」「牛革や人工皮革でお手入れ方法は違う?」「洗剤を使っても大丈夫?」と気になるご家族もいらっしゃるでしょう。
この記事では、ランドセルの基本的な汚れの落とし方から、素材別のお手入れ方法、使用を避けたい用品まで詳しく解説します。汚れが落ちない場合の対処方法や、ランドセルカバーを使った汚れ・キズの予防方法もあわせてご紹介します。
この記事でわかること
- ランドセルの基本的な汚れの落とし方とお手入れ手順
- ラベンダーや水色など、淡い色のランドセルの黒ずみへの対処方法
- 人工皮革・牛革・コードバンなど、素材別のお手入れ方法と注意点
- 使用を避けたいお手入れ用品と、落ちない汚れ・キズへの対応方法
- ランドセルをきれいに保つためのお手入れ頻度と予防方法
ランドセルのお手入れに使う道具

ランドセルのお手入れに必要なのは、やわらかい布です。鞄工房山本では、マイクロファイバーのクロスを使用しています。
基本的には、水で濡らして固く絞った布で汚れを拭き取ります。鞄工房山本のランドセルには撥水加工を施しているため、「リベルタ」のヌメ革部分を除き、水拭きが可能です。
日常的な汚れのお手入れには、特別なお手入れ剤や洗剤は必要ありません。
なお、どのお手入れでも、最初は弱い力で拭き、様子を見ながら力を加減してください。強くこすると、革の表面を傷める場合があります。
「リベルタ」のヌメ革については、お手入れ方法が異なります。詳しくは、「ヌメ革」のお手入れってどうすればいいの?をご覧ください。
ランドセルのお手入れで使用を避けたいもの
ランドセルの表面加工に影響する場合があるため、次のようなお手入れ用品の使用は避けてください。
| 使用を避けたいもの | 注意する理由 |
|---|---|
| アルコール入りの除菌スプレー・除菌シート | 変色や質感の変化につながる可能性がある |
| 市販の革用クリーナー | 表面加工に影響し、変色の原因になる場合がある |
| 市販の革用クリーム | シミや変色、変形の原因になる場合がある |
汚れが落ちない場合も、自己判断でお手入れ用品を追加せず、鞄工房山本へご相談ください。
ランドセルにはどんな汚れがあるの?
ランドセルには、毎日の通学や学校生活のなかで、さまざまな汚れが付着します。
例えば、次のような汚れがあります。
- 鉛筆などの筆記用具による汚れ
- 教材やプリントの印刷インクによる汚れ
- 土やほこりによる汚れ
- 手で触れたり、ものと接触したりすることで付く黒ずみ
鉛筆や土などの軽い汚れは、水拭きで落とせる場合があります。一方、油性ペンやマジックの汚れは、一度付くと落とすことが難しくなります。
落ちない汚れを無理にこすったり、薬剤を使用したりすることは避けましょう。
ラベンダーや水色など、淡い色のランドセルの汚れはどう落とす?

女の子にも人気のラベンダーや水色、淡いピンクなどのランドセルは、黒や紺などの濃い色に比べて、黒ずみや土汚れが目立つことがあります。
特に、手が触れる部分や、壁・床などに接触しやすい部分は、日々の使用によって少しずつ汚れが付着する場合があります。
淡い色のランドセルで黒ずみが気になりやすい場所
ランドセルのなかでも、次のような部分は汚れを確認しておきたい場所です。
- かぶせ(フタ)の表面:手で触れたり、ものに接触したりすることで付く汚れ
- ランドセルの角:床や壁などとの接触による汚れ
- 肩ベルト:手で触れたり、衣服と接触したりすることで付く汚れ
黒ずみなどが気になる場合も、基本的なお手入れ方法はほかの色と同じです。
水で濡らして固く絞ったやわらかい布で、汚れをやさしく拭き取りましょう。
汚れが落ちない場合は、無理にこすらず、鞄工房山本へご相談ください。
ランドセルのお手入れの基本
ランドセルのお手入れは、内装・外側の汚れを拭き取り、最後に乾拭きするのが基本です。
特別な道具や難しい作業は必要ありません。汚れが気になったときや、長期休暇などのタイミングで、次の手順に沿ってお手入れしましょう。
内装の汚れはやさしく拭き取りを

ランドセルの内装は、毎日教材や筆記用具を出し入れすることで、知らないうちに鉛筆の芯や消しゴムのカスなどが付着してしまいます。とくに明るい色の内装は、黒ずみが目立ちやすいもの。気付いたときに、やさしくお掃除してあげましょう。
お手入れの際は、水を含ませて固く絞った柔らかい布で拭くだけで大丈夫です。洗剤などは必要ありません。軽い汚れであれば、それだけで十分きれいになります。力を入れてこすらず、内装を傷つけないよう、やさしく丁寧に拭き取ってあげてくださいね。
外側も水拭きで丁寧にお手入れ

ランドセルの外側は、毎日の通学で少しずつ汚れが付着します。
かぶせや側面など、汚れが気になる部分を、水で濡らして固く絞ったやわらかい布で拭き取りましょう。
なお、「リベルタ」に使用しているヌメ革部分は水拭きを避けてください。素材ごとの詳しいお手入れ方法は、後半の「素材別のお手入れガイド」でご紹介します。
最後は乾拭きをして仕上げ
お手入れの仕上げには、乾いたやわらかい布で全体を乾拭きして、水分をしっかり取り除きましょう。水気が残ったままだと、素材を傷める原因になることがあります。
また、ランドセルカバーをご使用の場合は、一度外してから乾拭きをしてくださいね。カバーをつけっぱなしにしておくと、湿気がこもりやすくなり、革の劣化につながることもあります。月に1回ほどで構いませんので、カバーを外して風を通してあげると安心です。
日々のちょっとしたお手入れが、お子さまの大切なランドセルを、6年間ずっときれいに保つポイントになります。
この機会に肩ベルトの長さの調節も

お掃除が終わったら、改めて肩ベルトの長さを調節してください。お子さまの肩とランドセルの上部が大体水平になる位置が正しい高さです。肩ベルトが長すぎても重心が下に降りてランドセルが重く感じますので、丁度良い長さに調節してくださいね。
長期のお休みごとに、正しく背負えているか長さのチェックをしていただくことをおすすめします。

(1) 美錠受けの穴に通す
(2) 穴に美錠のピンを通す
(3) 指差し(小)の輪っかに通す
(4) 指差し(大)の輪っかに通す
の手順で行ってください。

また、肩ベルトの余った部分が折り曲がってしまわないように、指差し(大)は下の方にしっかりと下げて、ベルトの先を留めていただくときれいにお使いいただけます。
ランドセルの背負い方、肩ベルトの通し方についてはWebサイトの『6年間サポート(肩ベルトの通し方・背負い方)』でもご説明しております。
ランドセルを長持ちさせるためのお手入れのポイント
ポイント1「内装の汚れ」

内装は鉛筆などの汚れも多いポイントです。丁寧に拭いて汚れを落としてください。
ポイント2「背中の汚れ」

汗をかいたり、ランドセルを床に置いたり、背中の面は汚れやすい場所です。背中の部分は、水で濡らして固く絞った布で拭くだけで落ちる汚れも多いので、拭くときれいになります。
ポイント3「肩ベルト・小ヒモの裏」

普段は見えない部分ですが、肩ベルトと小ヒモ(ランドセルの底から伸びている短い方のベルト)の裏側も意外と汚れている箇所です。
肩ベルトの穴を美錠(バックル)から外して、ベルトを裏返して拭いてくださいね。
「力の入れ方が難しいな」と思われる場合は、手で握って親指でギュッギュッと拭くと拭きやすいです。
ポイント4「美錠受け」

美錠受けとは、肩ベルトを通す美錠の下にある革のパーツです。美錠と美錠受けの間は見逃しがちな箇所ですが、ここに埃が溜まっていることも多いのでぜひ拭いてください。
ポイント5「目立つ汚れ」

目立つ汚れは、写真のように布を指に巻いてキュッキュッキュと拭いてください。とくにこの作業は、強く擦ると革を傷める原因になりますので、少しずつ様子を見ながら拭くようにしてくださいね。
ポイント6「全体を拭く」

ランドセル全体を拭き上げましょう。水拭きが終わったら、乾いた布で拭いて仕上げをしてくださいね。
素材別のお手入れガイド

ランドセルの汚れを落とす際は、素材に合った方法でお手入れすることが大切です。
鞄工房山本のランドセルに使用している人工皮革・牛革・コードバンには防水加工を施しているため、基本的なお手入れ方法は共通しています。水で濡らして固く絞ったやわらかい布で汚れを拭き取り、最後に乾拭きをしてください。
ただし、「リベルタ」の一部に使用しているヌメ革は、防水加工を施していないため注意が必要です。
| 素材 | 汚れの落とし方 | 注意点 |
|---|---|---|
| 人工皮革 | 固く絞った布で水拭きし、乾拭きする | 汚れが落ちなくても強くこすらない |
| 牛革 | 固く絞ったやわらかい布で拭き、乾拭きする | 市販の革用クリーム・クリーナーは使用しない |
| コードバン | 固く絞ったやわらかい布で拭き、乾拭きする | 艶のある表面を強くこすらない |
| ヌメ革(リベルタの一部) | 表面の汚れを乾いた布でやさしく拭き取る | 水分がシミになる場合があり、通常の革とはお手入れ方法が異なる |
人工皮革のお手入れ
人工皮革のランドセルについた軽い汚れは、水で濡らして固く絞った布で拭き取ることができます。
表面の汚れをやさしく拭き、最後に乾いた布で水分を取り除きましょう。黒ずみなどが気になる場合も、強くこすったり、市販のクリーナーを使ったりすることは避けてください。
牛革のお手入れ
牛革のランドセルも、基本的なお手入れは水拭きと乾拭きで十分です。
一般的な革製品にはクリームなどを使うこともありますが、鞄工房山本の牛革ランドセルには専用の表面加工を施しています。そのため、市販の革用クリームやクリーナーは必要ありません。
汚れが気になる箇所を固く絞った布でやさしく拭き、乾いた布で仕上げましょう。
コードバンのお手入れ
コードバンのランドセルも、水を含ませて固く絞ったやわらかい布でお手入れできます。
なめらかな手触りと美しい艶が特長の素材ですが、汚れを落とそうとして強くこすると、表面を傷めるおそれがあります。
汚れを軽く拭き取ったあと、乾いた布で仕上げてください。革用クリームなどを追加する必要はありません。
ヌメ革のお手入れは通常のランドセルとは異なる

鞄工房山本の「リベルタ」には、一部にヌメ革を使用しています。
ヌメ革は、牛革本来の風合いを活かした素材で、通常のランドセル用の革とは異なり、防水加工を施していません。そのため、水拭きによってシミができる場合があります。
日常的なお手入れでは、まず乾いたやわらかい布などで表面の汚れをやさしく取り除きましょう。
ヌメ革には専用のクリームなどを使用できる場合もありますが、風合いが変わる可能性があるため、通常のランドセルとは区別してお手入れすることが大切です。
ヌメ革は、通常のランドセルとはお手入れ方法が異なります。詳しくは、「ヌメ革」のお手入れってどうすればいいの?をご覧ください。
ランドセルのお手入れが必要な理由

ランドセルに日々のお手入れが必要なのか、気になる方もいらっしゃるかもしれません。
たしかに、ランドセル用に加工された革にはしっかりと撥水加工が施されており、雨や汚れにも強いつくりになっています。そのため、特別なお手入れは必要ありません。
ただ、毎日使う中で見えない汚れや湿気がたまってしまうこともあります。とくにランドセルカバーをご使用の方は、カバーと本体の間に湿気がこもることもあるため、定期的に外して風を通してあげるのがおすすめです。
お手入れの時間は、ランドセルを「大切に使う」という気持ちを育むきっかけにもなります。お子さまと一緒に汚れを拭き取りながら、6年間をともにするランドセルを大切に使っていただければと思います。
お手入れの頻度と適切なタイミング
ランドセルのお手入れは、春・夏・冬の長期休暇中にまとめて行う程度で良いでしょう。ランドセルカバーを使っていらっしゃる方は月1回程度外して湿気を逃してあげてくださいね。
お手入れを通して、使うものを大切にする気持ちが自然と身についていきます。

お手入れで落ちない汚れやキズが気になるときは
ご家庭で水拭きをしても落ちない汚れや、ランドセルのキズが気になる場合は、無理にお手入れを続けず、鞄工房山本へご相談ください。
汚れが付着している場合と、革そのものが傷ついている場合では、対応方法が異なります。
水拭きで落ちない汚れは、無理にこすらず相談を
ランドセルについた汚れのなかには、ご家庭での水拭きでは落としきれないものもあります。
鞄工房山本では、奈良本店でランドセルの汚れの拭き取りを承ることも可能です。ただし、汚れの種類や状態によっては、完全に落とせない場合があります。
無理にこすったり、自己判断でクリーナーを使用したりせず、気になる場合はまずご相談ください。
なお、ランドセルをお送りいただく際の送料は、お客さまにご負担いただいております。
革が傷ついている場合は、パーツ交換による修理を検討
一見キズのように見えても、表面に別のものが付着しているだけの場合があります。まずは固く絞った布でやさしく拭き取り、状態を確認しましょう。
一方、革そのものが削れている場合は、拭き取りによって元の状態に戻すことはできません。
キズの状態によっては、パーツ交換による修理をご案内できる場合があります。外観上のキズによるパーツ交換は有料となりますので、ご希望の場合は事前にお問い合わせください。
ランドセルカバーで汚れやキズを予防する

毎日の通学で、ランドセルのかぶせ部分に付く汚れやキズをできるだけ防ぎたい場合は、ランドセルカバーを使用する方法もあります。
鞄工房山本では、ランドセルの色やデザインを楽しめる透明タイプの専用カバーをご用意しています。ラベンダーや水色、ピンクなど、お気に入りの色を見せながら使えることも魅力です。
ただし、カバーを長期間つけたままにすると、内側に湿気がこもる場合があります。定期的に取り外して、ランドセル本体の状態を確認し、風を通しましょう。
また、カバーには牛革・人工皮革向けと、コードバン向けの商品があります。素材に合ったものをお選びください。
ランドセルお手入れの基本まとめ
ランドセルの汚れを落とす際は、水で濡らして固く絞ったやわらかい布でやさしく拭き、最後に乾拭きするのが基本です。鞄工房山本の人工皮革・牛革・コードバンのランドセルは、特別なお手入れ剤やクリームを使わずにお手入れできます。ただし、「リベルタ」の一部に使用しているヌメ革は水分がシミになる場合があるため、注意が必要です。
ラベンダーや水色など、淡い色のランドセルは黒ずみや土汚れが目立つこともありますが、基本的なお手入れ方法はほかの色と変わりません。汚れが落ちない場合も無理にこすらず、素材を傷めないことを大切にしましょう。
また、長期休暇などのタイミングで内装や肩ベルトの裏までお手入れし、ランドセルカバーも定期的に取り外して風を通すことをおすすめします。
入学の日から卒業の日まで、お子さまと毎日をともにするランドセル。ご家族でときどきお手入れをしながら、お気に入りのランドセルを6年間大切にお使いいただければ幸いです。







