ランドセルの学習院型とは?キューブ型との違いやメリット・デメリットを紹介

お買い物の前に Q&A

学習院型ランドセル

ランドセル選びでよく耳にする「学習院型」。
日本の伝統的な形として知られていますが、近年人気の「キューブ型」との違いや特徴は意外と知られていないかもしれません。
本記事では、学習院型ランドセルの基本情報やキューブ型との違い、さらにはメリット・デメリットまでを詳しくご紹介。
6年間をともにする大切なランドセル選びの参考に、ぜひご覧ください。

伝統的な形、でも意外と知らない?ランドセルの「学習院型」

学習院型ランドセル・キューブ型ランドセル
左:学習院型、右:キューブ型

ランドセルには、実はいくつかの形状があることをご存じでしょうか。中でも「学習院型」と呼ばれるタイプは、日本で最もスタンダードなランドセルの形として広く知られています。ですが、その特徴や、近年人気を集めている「キューブ型」との違いについては、意外と知られていないかもしれません。

本記事では、ランドセル選びに悩む保護者の方へ向けて、学習院型ランドセルの基本情報、メリット・デメリット、そしてキューブ型との違いまで、わかりやすく解説していきます。

学習院型ランドセルの基本情報

日本で長年親しまれてきたランドセルの基本形、それが「学習院型」です。昔ながらのクラシックな形と、丈夫さが特徴とされており、多くのランドセルメーカーがこのタイプを中心に展開しています。

学習院型ランドセルの特徴とは?

学習院型ランドセルとは、一般的に「ヘリがあるランドセル」のことを指して使われています。
本来、ランドセル工業会の定める正式な分類では、学習院型とは「蓋の形状」によって分けられています。

ランドセル工業会が定める「学習院型」とは?
形状はかぶせ部が本体を覆う長さで縦型であるもの
出典:ランドセルくらぶ(ランドセル工業会)

しかしながら、現在ではヘリの有無の違いとして認識されていることが多いようです。そのため、本記事では一般的な認識に合わせて、ヘリのあるモデルを「学習院型」、ヘリのないモデルを「キューブ型」として解説いたします

学習院型ランドセル・キューブ型ランドセル

この「ヘリ」とは、ランドセルの本体と側面を縁取るパーツのこと。補強の役割を果たしており、型崩れを防ぎ、衝撃に強くしてくれる重要な部分です。

一方、キューブ型ランドセルは、このヘリを省略し、シンプルかつコンパクトに仕上げたモデル。見た目がスッキリしている分、最近ではキューブ型も人気が高まっています。

  • 学習院型: ヘリがあり、型崩れに強く、耐久性が高い
  • キューブ型: ヘリがなく、軽量でコンパクトなデザイン

伝統的な美しさを重視するなら学習院型、現代的なデザインや軽さを重視するならキューブ型、という選び方ができます。

学習院型ランドセル・キューブ型ランドセル

学習院型ランドセルの価格相場はいくら?

学習院型ランドセルの価格は、ランドセル全体の相場とほぼ同じで、主に6万円台が中心となっています。ランドセル工業会の調査によると、購入価格帯として最も多いのがこの6万円台という結果が出ており、学習院型も例外ではありません。(引用:ランドセル購入に関する調査 2025年

価格に影響する主なポイントは以下の通りです。

  • 素材の違い(コードバン・牛革・人工皮革)
  • 製造方法
  • デザインの凝り具合や装飾

特に学習院型は、クラシカルなデザインと高い耐久性から、素材にこだわったモデルも多く、6~8万円台がボリュームゾーンといえるでしょう。選ぶ素材によっては10万円を超える高級モデルも存在します。

学習院型ランドセルのメリットとデメリット

ランドセルは毎日使うもの。メリットもあればデメリットもあります。学習院型の特徴をしっかり把握し、お子さまに合ったランドセル選びの参考にしてください。

学習院型ランドセルのメリット

  • 伝統的なクラシカルデザイン  長く親しまれてきた定番の形だからこそ、時代を超えて愛される魅力があります。フォーマルな場でも映える上品さも人気の理由です。
  • 耐久性の高さと型崩れしにくさ  ヘリがあることで、横から加わる力にも強くなります。また、特に角や底部分が擦れにくくなります。6年間使うランドセルだからこそ、丈夫さは大きな魅力です。
  • 収納力の高さ  ヘリによってしっかりとした構造が保たれるため、収納スペースに無駄がなく、教科書やノート、タブレットなども余裕を持って収められます。
  • 選べるデザインや素材の豊富さ  多くのランドセルメーカーが学習院型モデルを展開しており、カラーバリエーションや素材の選択肢が広がります。
学習院型ランドセルの耐久性
ヘリがあることで、横から加わる力にも強いのが学習院型ランドセルの特長です。

学習院型ランドセルのデメリット

  • 外寸がやや大きくなる  ヘリの分、外寸が大きくなるため、小学校のロッカーに入れにくいことも。購入前に学校のロッカーサイズを確認しておくと安心です。
  • 重量がやや重い  ヘリが加わることで、同じ素材でもキューブ型に比べて約50g~100g重くなる場合があります。最近は軽量化されたモデルも登場していますが、気になる方は実際に持って比べてみるのがおすすめです。
  • 価格が高めになりやすい  素材や製法にこだわると、どうしても価格は高くなりがち。とはいえ、丈夫さとデザイン性を考えると納得できる価格帯ともいえます。
  • 対策ポイント  購入時にサイズ・重さを確認し、軽量モデルやロッカーに収まりやすいモデルを選ぶことで、デメリットはカバーできます。

学習院型とキューブ型の比較

それぞれの特徴を理解したうえで、どちらがわが子に合っているかを考えることが、ランドセル選びでは大切です。

学習院型キューブ型
特徴ヘリがあり、耐久性・型崩れに強いヘリなしで軽量・コンパクト
デザイン伝統的・クラシカルシンプル・現代的
重さやや重い軽め
サイズ感外寸が大きいものもあるスッキリとした見た目だが、内寸は大きいものもある
学習院型ランドセル・キューブ型ランドセルのサイズの違い
鞄工房山本ランドセルの場合、内寸はキューブ型の方が大きく、外寸は同じ。

学習院型とキューブ型、どちらが子どもに向いている?

  • 軽さ重視ならキューブ型  できるだけ軽いランドセルを選びたいなら、キューブ型がおすすめです。特に体格の小さいお子さまや、たくさん荷物を入れることが多いご家庭は候補に入れると良いでしょう。
  • 選択肢の多さや安心感重視なら学習院型  伝統的でバリエーションも豊富な学習院型は、素材やデザインにこだわりたいご家庭に人気。耐久性や歴史に裏付けられた安心感も魅力です。
  • 親子で試して選ぶことが大切  ランドセル選びでは、実際に背負ってみての感覚が重要。お子さまの体型や好みに合わせて、親子で一緒に選ぶ時間を大切にしましょう。

学習院型ランドセルとキューブ型ランドセルの違いについては、こちらもご覧くださいませ。
ランドセルのデザイン

ランドセル選びで後悔しないためのポイント

ランドセルは、6年間毎日使う大切な相棒です。後悔しないためにも、必ず実物を手に取り、背負ったときの感覚を確認しましょう。素材や重さだけでなく、デザインの雰囲気や収納力も、実際に見ることでわかることが多くあります。

店頭での試着や、展示会での体験もおすすめです。

学習院型ランドセルのお手入れ方法

学習院型とキューブ型、どちらにも共通して言えるのが「お手入れの大切さ」です。ランドセルは日々使うものだからこそ、こまめなお手入れで長持ちさせましょう。

  • 日常のお手入れ  乾いたやわらかい布で表面のホコリを軽く拭き取ります。雨の日で沢山濡れてしまった場合は、乾いた布で水気を取りましょう。
  • 季節ごとのメンテナンス  特に梅雨や冬場の湿気が多い季節には、風通しのよい場所で乾かすのが効果的。
  • 素材別のお手入れポイント  ヌメ革を使用したモデルは、専用のクリームを使用して保湿するのがおすすめ。ただし、通常のランドセルの革に使用するとシミなどの原因となる場合がありますので気をつけましょう。
お手入れ

詳しいお手入れ方法は、ランドセルのお手入れガイドをご覧ください。

まとめ

学習院型ランドセルは、伝統的なデザインと高い耐久性で、多くのご家庭に選ばれてきた信頼の形です。キューブ型との違いや、それぞれのメリット・デメリットをしっかり理解したうえで、お子さまにぴったりのランドセルを見つけていただければと思います。

6年間、毎日をともにするランドセル。納得のいく一つに出会えるよう、ぜひ親子でじっくりとご検討ください。

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監修者情報

鞄工房山本 編集部
鞄工房山本 編集部

購入前に役立つ情報から、ご購入後にもきっと役立つような話題まで。ランドセルにまつわるあれこれを、心を込めてていねいにお届けしています。小さな情報の一つひとつが、ご家族の安心と笑顔につながりますように。

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