オーダーメイドランドセルはなぜ人気?メリットデメリットを解説

お子さまにとって、ランドセルは6年間を共にする“はじめての一生もの”。だからこそ「自分らしい色やデザインを選ばせてあげたい」と、オーダーメイドを選ぶご家族が増えています。色や素材、ステッチや金具など細部までこだわれるオーダーメイドは、世界にひとつだけの特別なランドセルづくりが叶う選択肢。この記事では、セミオーダー・フルオーダーの違いや、メリット・デメリット、価格相場までをわかりやすくご紹介します。

ランドセル 男の子

オーダーメイドランドセルとは?

ともにつくるランドセル 打ち合わせ

ランドセルは、お子さまが6年間毎日背負う、はじめての“相棒”。
だからこそ、「自分らしいものを選ばせてあげたい」と、オーダーメイドを選ばれるご家族が増えています。

色や素材、ステッチの色や金具の形まで、お子さまやご家族の好みに合わせて細かくカスタマイズできるのが特徴です。既製品では叶えにくい「こんな色がよかった」「このデザインだったら」という思いも、オーダーメイドなら形にできます。世界にひとつだけのランドセルをつくる、特別な体験です。

セミオーダーとフルオーダーの違い

オーダーメイドと聞くと、少し特別なもののように感じるかもしれませんが、実は大きく2つのスタイルがあります。

ひとつは「セミオーダー」。これは、すでに形が決まったランドセルに対して、ステッチの色や内装の柄、金具の種類など、一部のパーツを選べるカスタマイズです。「このデザインは好きだけど、もう少し個性がほしいな」そんなときにぴったり。気軽に自分らしさを加えられるのが魅力です。

もうひとつは「フルオーダー」。素材や色はもちろん、ヘリの配色や刺繍、内装、ベルトに至るまで、すべてを自由に選ぶことができます。選択肢は10か所以上にもわたり、「世界に一つだけ」のランドセルをつくることができる特別な方法です。

どちらも、お子さまの「好き」を大切にできる選び方。親子で話し合いながら進める時間そのものが、かけがえのない思い出になるはずです。

オーダーメイドランドセルのメリット

オーダーメイドのいちばんの魅力は、「自分らしさ」をランドセルに込められること。色や素材、刺繍や金具まで細かく選べるから、妥協することなく“好き”をかたちにできます。6年間を共にするランドセルが、特別な存在になります。

ピースする子ども

周りと違うオリジナルランドセルを作れる

「まわりと同じじゃつまらない」「うちの子らしい色で持たせてあげたい」
そんな気持ちに応えてくれるのが、オーダーメイドランドセルです。

既製品ではどうしても、「この色は好きだけど、金具はこっちが良かったな」など、どこかに妥協が必要になることも。でもオーダーメイドなら、革の色、ステッチ、金具の質感、内装の柄まで自由に選べて、思い描いていたとおりのランドセルがかたちになります。

選んだ組み合わせは、お子さまの感性そのもの。大切なのは、完成品の見た目だけでなく、「自分で選んだ」という経験です。その特別なプロセスが、ランドセルへの思い入れを育みます。

親子であれこれ悩みながら色を選んだことも、きっと、いつか笑って思い出せる大切な時間になるはずです。

愛着が湧きやすい

「これ、自分で選んだんだよ」そんな誇らしげな声が聞こえてきそうな、オーダーメイドランドセル。

自分で色を選び、模様や金具、ステッチまですべてに“好き”を詰め込んだランドセルには、自然と強い愛着が湧いてくるものです。親子で一緒に考えて、「こっちの色がいいかな」「それもかわいいね」と話し合う過程そのものが、特別な思い出になります。

完成したランドセルを手にしたときのうれしそうな表情。それは、買ってもらった“モノ”ではなく、“自分で選んだ宝物”だからこそ生まれる感情です。

そしてその気持ちは、6年間を通して「大切に使おう」という心につながっていきます。ランドセルを通して、ものを大切にする気持ちや、責任感を育むこともできるのです。

オーダーメイドランドセルのデメリット

自由に選べるからこそ、迷う場面があったり、時間や費用がかかってしまうのもオーダーメイドの特徴です。選択肢が多くて決めきれなかったり、注文期間が短くタイミングを逃してしまうことも。だからこそ、しっかり準備して、家族で話し合いながら進めることが大切です。

色選ぶ 子ども

カスタマイズ性が高く迷ってしまう・後悔してしまう

「好きなように選べる」という自由さは、大きな魅力である一方、選択肢が多すぎて迷ってしまうこともあります。色や素材の組み合わせを考えているうちに、「これで本当にいいのかな…」と不安になることも。

また、子どもらしい可愛いデザインを選んだものの、高学年になると「もう少し落ち着いたデザインにしておけばよかった」と後悔するケースも少なくありません。

オーダーメイドを楽しむためには、今の“好き”だけではなく、6年間使い続けることを見越して選ぶことが大切です。ご家族で一緒にじっくり話し合いながら決めることで、完成したランドセルが本当に“自分らしい”一品になります。

受注期間が短い

オーダーメイドランドセルは、職人が一つひとつ丁寧に仕立てるため、大量生産ができません。
そのため、受注できる時期や数には限りがあり、特に人気のデザインやカラーは受付開始から間もなく予約が埋まってしまうこともあります。

「まだ大丈夫かな」「秋ごろにゆっくり決めよう」と思っていたら、希望していた組み合わせが受付終了していた…というケースも実際に少なくありません。

また、オーダー開始時期はブランドによって異なるため、各社のスケジュールを確認し、事前に準備しておくことが大切です。

せっかくの特別なランドセルづくりを、焦って決めるのではなく、ゆとりをもって楽しんでいただくためにも、早めの情報収集とご家族での話し合いをおすすめします。

時間と費用がかかる

細かなパーツまでこだわって選べるオーダーメイドランドセルは、どうしても時間と費用がかかる傾向にあります。素材や刺繍、特別な金具などを追加していくと、気づかぬうちに価格が予算を超えてしまうことも。

また、完成までにかかる時間も既製品より長め。注文からお届けまで数ヶ月かかるため、早めに注文しないと、入学直前のギリギリの到着になることもあります。

ですが、その時間も「特別なランドセルを作るための準備期間」と考えれば、待つ時間さえも愛おしく感じられるかもしれません。費用についても、家族で優先順位を考えて、必要な部分にしっかり投資することで、満足度の高い選択ができるはずです。

オーダーメイドランドセルの価格相場

3つの素材

オーダーメイドランドセルは、選ぶ内容によって価格に幅があります。
目安としては、セミオーダーでおよそ55,000〜70,000円、フルオーダーでは60,000〜80,000円以上が一般的です。さらに、刺繍や金具のカスタマイズ、特別な素材の追加などによって、数千円〜1万円ほど上がることもあります。

その価格の違いには、実は素材選びも大きく関わっています。ランドセルの素材は、お子さまの毎日に寄り添う「相棒」としての使い心地や印象を大きく左右します。

たとえば、人工皮革(クラリーノ)は軽くて水に強く、お手入れも簡単。扱いやすく、体の小さなお子さまにもぴったりの素材です。

一方、牛革は丈夫で高級感があり、使い込むほどにやわらかく馴染んで味わいが深まります。しっかりとした革の風合いを楽しみたい方に選ばれています。

そして、希少な馬革「コードバン」は、美しい艶と滑らかな手ざわりが魅力。強度にも優れていますが、そのぶん価格や重さはやや高め。それでも「本物」を求める方には心強い選択です。

それぞれの素材に個性があり、お子さまの体格や通学環境、ご家族の思いに合わせて、最適な一つをお選びいただけます。

世界に一つだけのオーダーメイドランドセル

2人の職人がランドセルを覗き込んでいる

ランドセルを選ぶことは、単なる買い物ではありません。
お子さまにとっての「はじめての一生もの」を、ご家族で一緒に考え、形にしていく――そんな思いを大切に、鞄工房山本では、お子さまとご家族が一緒にランドセルづくりに参加する「ともにつくるランドセル」という取り組みを行っています。
それは、ランドセルを“買う”のではなく、“一緒につくる”という体験を通して、「はじめての一生もの」にもっと深く関わってほしいという想いから始まりました。

色や素材、内装やステッチの色、コバの仕上げまで。選ぶ工程ひとつひとつが、お子さまの「好き」とご家族の想いを形にしていく大切な時間になります。

「これがいいかな?」「あれもかわいいね」と親子で話し合いながら、世界にひとつのランドセルが少しずつ出来上がっていく。その過程そのものが、かけがえのない思い出になります。

そして、鞄工房山本の職人は、その想いをしっかりと受けとめ、ひとつひとつ丁寧に仕立てていきます。
完成したランドセルには、見た目以上に深い“物語”が込められているはずです。

ともにつくるランドセルについてはこちらから

まとめ

家族のためのランドセル

オーダーメイドランドセルは、お子さまの「これが好き!」をかたちにできる、特別な体験です。色や素材選びに迷いながらも、親子で過ごすその時間が、大切な思い出になっていきます。自由にカスタマイズできるぶん迷うこともありますが、その選択の一つひとつが「自分で選んだ宝物」への愛着へとつながります。世界にひとつのランドセルが、6年間の毎日をもっと豊かに、かけがえのない時間にしてくれるはずです。焦らず、ゆっくりと、ご家族で楽しんでみてください。

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