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行楽シーズンのおでかけにぜひ! 風光明媚な「談山神社」

2018.11.19 奈良ガイド 観光スポット

こんにちは。
奈良本店の示野です。

11月も下旬にさしかかり、山々の木々や街中の並木が色めく季節がやってきました! 今週末には三連休があり、美しい紅葉を楽しめるところへおでかけしようと予定を立てていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

今回私が訪れたのは、季節ごとに趣豊かな風景が見られることから「関西の日光」とも称される「談山神社(たんざんじんじゃ)」。重要文化財に指定されている立派な建造物の数々と紅葉とのコラボレーションが素敵な、奈良県のおすすめ紅葉スポットです。

神廟拝所と十三重の塔

「大化の改新」はじまりの地

奈良県桜井市、多武峰(とうのみね)という山の中にある談山神社。藤原氏の祖である藤原鎌足が亡くなった後、二人の息子(定慧と不比等)が父の冥福を祈るために十三重の塔を建立したことが発祥です。
その昔、中大兄皇子(後の天智天皇)と中臣鎌足(後の藤原鎌足)が、多武峰で国家改新の密談を交わし、それが645年から始まる大化の改新へとつながったため、後にこの山が「談い山(かたらいやま)」と呼ばれたことが社号の由来とされています。

十三重の塔

現存する塔は1532年に再建されたものですが、木造の十三重の塔としては、なんと世界唯一とのこと! 約17メートルの高さがあり、近づけば近づくほど、その壮大な姿に迫力を感じます。神社のシンボル的な存在ということもあって、参拝客のほとんどの方が塔の見える小道や階段で一旦立ち止まって写真におさめていらっしゃいました。

十三重の塔を撮影する参拝客の方々

曇り空の広がる午前中でこれだけあざやかな、見ごたえのある紅葉。山々全体が夕日に照らされる時間帯には、また一段と風情のある風景を楽しめそうですね。

紅葉と社殿境内の紅葉

鳥居から続く階段を登ったところにある拝殿は、靴を脱いで自由に出入りすることができます。畳敷きの拝殿内には、飛鳥時代の出来事を描いた絵巻物や、「百味の御食(おんじき)」と呼ばれる地元の秋の収穫物をふんだんに盛り付けたお供え物が展示されているなど、見どころがたくさん。当日は日本刀の展示も行われていて、大勢の方でにぎわっていました。

絵巻物

本殿の廊下

一つひとつ模様の違う吊り灯篭が並ぶフォトジェニックな廊下も、おすすめの場所です。拝殿は神社の敷地のなかでも特に高い場所にあるため、眺めがよく開放的でした。

秋色の蹴鞠の庭と権殿

飛鳥時代、現在の奈良県明日香村にある法興寺(後の飛鳥寺)で行われた蹴鞠会(けまりえ)で初めて出会ったという中大兄皇子と中臣鎌足。談山神社では、その故事にちなんだ「けまり祭」が、毎年春と秋(4月29日・11月3日)に行われます。

けまりの庭

「けまり祭」は、こちらの蹴鞠の庭と呼ばれる広い場所で、実際に当時のような色彩豊かな装束を着た方々が鞠を蹴り合うという、雅やかなお祭りです。次の開催はまだ少し先ですが、皆さまもご都合があえば、当時の優雅な気分を体感なさってみてはいかがでしょうか。

権殿

けまりの庭の正面の階段を登ると、芸能・芸術の守り神「マダラ神」がおまつりされている権殿があります。私がここで目を奪われたのが、権殿の左隣にある大きな大きなイチョウの木です!

権殿とイチョウの木

暖色系のカエデのなかでパッと明るく、光るような黄色のイチョウがつくりだす雰囲気は、繊細で華やか。葉っぱがひらひらと舞い散り、屋根や地面に積もる様子はまるで雪が降っているかのようで、思わず見とれてしまいました。

オレンジ、赤、黄緑、黄色、ピンク、白。山には色々な種類の植物が生えているため、境内は季節ごとにさまざまな表情の草花で彩られます。今なら色とりどりのカエデの葉のグラデーションが見られるのも魅力的です。

紅葉のグラデーションピンクのお花

東殿(恋神社)で縁結び祈願

談山神社では、藤原鎌足の妻として幸せな人生を送った鏡女王(かがみのおおきみ)も「縁結びの神様」としてまつられています。しめ縄をくぐり「恋の道」という小道を進んでたどり着くのは、「恋神社」の別名もある東殿です。

東殿

社殿前の柵に渡された綱には、たくさんの絵馬や恋みくじが結ばれています。たくさんの方がここに込めた切なる想いが伝わってくるようで、力強いパワーを感じました。

絵馬お賽銭箱

手と手を合わせて柔らかくほほえむ二人に、きらきら輝いて幸せそうな女性。絵馬とお賽銭箱のふんわりとしたかわいらしい絵柄に癒やされます。
恋愛に限らず、人と人とのご縁結びを祈ることもできる恋神社。談山神社におでかけの際は、ぜひご参拝くださいませ。

山の中に広がる歴史ある神社

風情ある参道

幹回りが6メートルにも及ぶ杉の古木や重要文化財の燈篭がある参道。道沿いに立ち並ぶお土産物屋さんでは、甘酒や奈良漬、葛餅、とち餅などが販売されています。

串こんにゃく

なかでもおすすめなのが、あつあつほかほかの串こんにゃく(1本100円)! 注文すると、こんにゃくの上にあまからい味噌をたっぷりとかけて渡してくださいます。鍋から出るあたたかい湯気と、味噌の良い香りが参道に漂っていました。

写真撮影イベント

この日、けまりの庭では、十三重の塔を背景に写真館の方が撮ってくださった写真を無料で1枚プレゼントしてもらえるイベントが開催されていました。また、11月10日から25日までは境内のライトアップが実施されています(期間中の受付時間は18:30まで)。イベントが開催され、紅葉を楽しむたくさんの方々でにぎわっていた境内では、東京から来られた映像制作会社のクルーの方々が撮影を行っている場面にも遭遇しました。

談山神社は街から離れた山の中にあるため、参道が坂になっていたり、境内に階段があったりします。ただ、受付で木の杖を無料で借りられたり、境内にはちょっと休みたいときに座れる椅子があったりするので、脚にご不安のある方でも、無理のないペースで散策ができるのではないかなと思います。

皆さまも、豊かな自然が生みだす潤いたっぷりの空気に包まれ、長く受け継がれてきた歴史を感じながら、ゆっくりとした時間を過ごしてみませんか。

境内の紅葉

お祭りやイベントに関する最新情報や交通アクセスなどの詳細につきましては、Webサイトをご確認くださいませ。

大和多武峰 談山神社(やまととうのみね たんざんじんじゃ)
〒633-0032 奈良県桜井市多武峰319
TEL:0744-49-0001
受付:8:30~16:30(拝観は17:00まで)
拝観料:大人600円、小人300円

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